『世界観』とは? ~その世界をどんな風に考えるのか~

作品の世界観は重要! ですが、元々は現実についての考え方でした。みなさんは、どんな視点を持っていますか?

というわけで、今回のテーマは「世界観」。世界に対する見方であり、科学的な理解だけでなく主観的な部分が含まれます。英語で書くならworldview。人生観よりも範囲が広く、世界全体に対する意味づけ・理解ですね

現在の日本ではフィクションの設定に対して、使われる事が多い言葉でしょう

「この作品、世界観が素敵だな~」
「何か、このキャラ世界観とあってない気が……」

こんな感じでしょうか。フィクションに対して使われるようになったのは1980年代半ば以降。それ以前は普通に「設定」としか言われなかったとのこと

元々は、現実世界についての言葉

しかーし、この「世界観」という言葉。元々は現実世界に対する見方を示すもの!

世界観という言葉が初めて使われたのは1790年。ドイツの近代哲学書「判断力批判」の中です。元々は哲学の用語なんですよ! ただし、学問分野で広く使われるのは20世紀以降

もちろん、「世界観」という言葉ができたのが1790年ってだけの話。それ以前にも世界観・世界の見方は古くから色々あります。神話・宗教なんかも世界観だと言えますからね。その他にも建築・芸術・社会体制などにも世界観は関わりますし

世界観の内容についてもう少し説明すると

「私にとって、この世界はどんな意味があるのか」「私はこの世界で何ができるのか」
「人間と、この世界の関係はどんなものか」「善とは? 悪とは?」

こういった世界に対する見方が世界観となります。世界観は時代・民族・宗教・社会などの影響を受けます。さらに個人ごとにも変わってきます。要は、科学で定義できるような分野の話じゃないんですね。主観によって違うもの。

例えば、神という存在がいると信じている人と、まったく神を信じていない人では同じ物事を見ても違った感想を持つでしょう。

世界そのものは1つであり共有されています。しかし、見方は人それぞれであり、それが世界観です。正しい世界観、なんてものは決められない。

とは言っても元々は哲学分野の言葉なので様々な分類・考察はされています。例をいくつか紹介すると

観念論…精神的・観念的なものが物質的な世界とは独立して存在している
唯物論…物質なものが全ての根本である。精神を作り出しているのも、物質の働きである

一神教……神は1つだけである
多神教……複数の神々が同時に存在する

運命論……運命は決定されていて、人間の努力では変えられない
決定論……物事は過去の出来事のみによって決定していく

こういった哲学的な分類以外にも楽観主義・悲観主義、性善説・性悪説、天動説・地動説なども世界観だと言えるでしょう

みなさんはどんな世界観を持っていますか? 一度くらいは自分の世界観を改めて見直してみるのも面白いかもしれませんね~。

毎日の生活とか自分の未来について考えることは多いでしょう。でも、自分の世界観について考えることって少ないのでは? あなたの見ている世界と他の人が見ている世界は違うかも!

それに自分の世界観って意外と変えられますからね。1人だけじゃ世界は変えられないけれど、自分の中の世界観なら変えることができる。世界観を変えるだけで意外と問題が解決したりしますよ。

 

こいうのも世界観と言えるでしょう

唯物史観の視点から、社会の変化を考える ~技術と人間の思想~
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創作作品の世界観

さてさて、ここからはフィクション作品に対する世界観に戻りましょう

今までの現実世界での世界観はその人が世界をどう見ているか、という話でした。しかし、フィクションに対して使われる世界観は「作品全体の設定」などの意味でありキャラクターによって違いはありません

この世界観。現実とまったく同じにする以外の時は製作者はよく考えなければいけません。これを考えずに雑に話を進めすると「世界観に合ってない!」「世界観が壊れた!」
なんて消費者に怒られてしまいます(笑)

特に、長いシリーズになった場合は後付けの設定で世界観を壊さないように注意が必要でしょう

逆に、世界観を消費者にしっかり理解してもらえれば「リアリティがない!」「現実ではありえない!」なんて突っ込みも回避できたり。だって、そういう世界なんですから

ファンタジー作品の世界観を例に出すと

「魔法はどうやって発動するのか?」「呪文詠唱は必要か? その働きとは?」「モンスターとは何か(ただの野生動物? 魔王の手下?)」「勇者とはどんな存在なのか」

こういった部分。キャラクター個人ではなく、全体の設定。主人公には直接関係しない部分は「裏設定」とか言われたりも

このような世界観までしっかり練り込まれていると、消費者としても高評価です! 世界観が良い、これはかなりの褒め言葉だと思いますね。キャラ・ストーリーだけでなく作品設定そのものが良いってことなので

ストーリー・結末は分かっていても、くり返し見たくなる。そういう作品は世界観が良いことが多いですね。個性的でこだわりが感じられる世界観は素晴らしい

あと、その主人公以外の物語も読んでみたくなるものでは。他の場所の人たち、過去の時代、未来の社会、そういうのも面白そうで知りたくなる。

ただし、あんまり無駄に作りすぎると「複雑すぎる」「理解不能」「厨二病だな(笑)」
みたいなことを言われてしまいますけど! 何事もバランスが重要ってことでしょうか

 

私が好きな作品を紹介しますよ!

https://souzouryoku.com/good-setting-webnovel/

まとめ

・元々は、現実世界に対する見方を示すもの!

・世界そのものは1つであり共有されている。しかし、見方は人それぞれ。1度くらいは自分の世界観を改めて見直してみるのも面白いかも。

・フィクションの分野では、雑に話を進めると「世界観が壊れた!」なんて言われる

・世界観までしっかり練り込まれていると高評価! 世界観が良い、ってのはかなりの褒め言葉だと思う。