単語から見る、英語と日本語の文化の違い ~cowと雌牛~

単語の違いは、文化の違い

言語というのは、それを使っている人々の文化を表したりもします。特に分かりやすいのは単語の違いでしょうか。単語の違いは、文化の違い。

cowと雌牛

英語で牛を表現する単語は複数あります。メスの牛はcow、オスの去勢されてない牛はBull、去勢されたオスはox。性別と状態によって単語自体が違うんですね。

これに対して、日本語では単語の違いはありません。雌牛・雄牛と前に性別を示すだけです。「牛」という単語は1つだけ。

このような違いは、英語を使う人々の文化と日本語を使う人々の文化の違いを表していると考えられます。

西洋では古くから牧畜が非常に盛んでした。そして、牧畜において重要なのは家畜の性別です。

メスの牛からはミルクを絞ることができますが、オスの牛からはミルクは絞れません。ミルクが欲しいならメスの牛を飼う必要があるのです。

また、子供を生むことができるのもメスの牛。オスの牛ばかり大量に飼育しても子供は増えません。

このように考えてみるとメスの牛とオスの牛とはかなり違いが大きいと言えるでしょう。同じ牛という生き物であっても、家畜としての性質は違う。

だからこそ、単語としてもcowとBullという別々の単語で表現されているんだと思います。

比べて日本語の文化圏では牧畜は発達しませんでした。牛乳から乳製品を作ることも広がりませんでした。牛の性別というのはそこまで重要じゃなかった。だからこそ、雌牛・雄牛なんて単純な表現になっているのです。

hot waterとお湯

英語に「お湯」という単語ないってのも割と有名な話しでは。hot waterという表現はあっても、お湯というものを直接に表現する単語は無い。

hot waterって直訳すれば「暖かい水」であって「お湯」とは少し意味合いが違うでしょう。

日本人は昔から温泉に入ってきましたし、お湯というのは価値のあるもの。だから、専用の漢字が作られている。こういうのも単語に文化の違いが現れている。

ところで、私も調べてみて初めて知りましたが「water」だけでも湯を意味したりするみたいですね……

わざわざ「hot water」と言わなくても「water」だけでも湯の意味だったり。だから、waterはより正確に言えば水ではなく「水または湯」を意味する単語らしいのです。

なので、「英語には湯を表す専用の単語がない」というよりも「英語は水と湯を区別しない」ということなのでしょうか?

なんにせよ、その文化にとって重要な物事には専用の単語が多く作られ、重要でないことは細かい区別がされないんですね。

こういうことも意識してみると外国語を学習する中で、それを言葉を使う人々の文化や考え方を知ることもできて面白い。

まとめ

・単語の違いから、文化の違いが分かる。

・その文化にとって重要な物事には専用の単語が多く作られ、重要でないことは細かい区別がされない。