『車輪』って古代の大発明だよね! ~回転による移動の革命~

思いついた人は天才すぎますよ。車輪の発明によって、人間・物資の移動効率はとんでもなく上がったのです!


この記事の画像は、すべてウィキペディアより

というわけで、今回のテーマは「車輪」。軸にとりつけた円形(の外周)の部品を意味します。英語だとwheel (ホイール、ウィール)

人類の発明の中でも、最も影響が大きいものの1つだと言われることも。それぐらい素晴らしく偉大!

移動の革命

車輪があると、物の移動がとっても効率的になります。人間が直接持ち上げて運んだり、地面に置いた状態で引っ張るよりも圧倒的に運びやすい。

その原理を科学的に理解するためには摩擦のルールが出てきて私には複雑すぎますが、まぁ経験的には実感していること(笑) 直接に地面の置いたものを動かすよりも、車輪に乗せた方が摩擦が少なく軽く感じる。

私たちの身の回りにも車輪は非常に多く使われてます。自動車・自転車・電車・飛行機・キャスター・手押し車などなど……基本的に乗り物や物を運ぶ道具には車輪がある。それだけ効率が良い構造だってこと!


↑お馴染み、自動車のタイヤ

車輪の欠点と、道の文明

ただし、車輪も万能ではありません。むしろ使いにくい場所だらけ! 雪原(積雪地)・湿地・泥道・砂漠・不整地・障害物がころがっている道、などなど。

基本的に自然の状態じゃ使いにくい。車輪が使いやすいのは平坦で邪魔な物が無い場所、つまり人工的な道。

現代社会はアスファルトによって大量の道が作られています。これは自動車のタイヤを使いやすくするため。また、電車の線路なども同じようなものでしょう。

木々を切り倒し、場合よっては山を崩して地形を変えてまで道が作られている。そこまでしないと車輪は力を発揮できませんし、逆に言えば道を作る労力を超えるほどの効率性があるとも言えます。

車輪を使わなければ、もっと凹凸があってもいいんですよ。人間が自分の足を使って移動するだけなら今みたいな平面でツルツルにしなくても別にいい。

現代の風景は車輪の特性によって生み出されたものなんですねぇ。人間の文明は、車輪と道の文明。単純に移動の効率を上げた以上に巨大な影響力を持つ発明品だってことでしょうか。

考え付いた人は、天才では!?

車輪の起源は古代メソポタミアで約7000年前だとされます。しかしまぁ、考え付いた人は天才すぎるんじゃないでしょうか!

車輪は「回転」する構造。この回転という動きは自然界にほとんど無いんですよ。回転によって移動する生き物、足が車輪になっている動物っていませんよね?

動物の足って前後と上下の動きを繰り返すもの。車輪とは全く原理が違います。参考にはなりません。

自然の中にヒントが無いのに車輪という構造を発明した人は、とんでもない天才だと思いますね。変態的と言えるかもしれませんが(笑) かなり意味不明のアイディア。どんな発想だったんでしょうか……

一応、いきなり車輪を使った移動システムが発明されたわけでなく、車輪はろくろから派生して生まれたとされます。陶芸で使う、あの「ろくろ」ですね。ろくろが発明された時期は約8000年~7000年前が有力とのこと。

ろくろは初めは手で回転させながら使うものでしたが、発展して2つの円盤を棒でつなぎ下の円盤を足で回転させるタイプが発明されます。↓の写真のような感じでしょう

確かに、これは車輪っぽいですね! これを横倒しにすれば車輪になりますから。

ということは、真に天才で変態的だったのはろくろを発明した人なんでしょうか? ろくろこそが回転を利用した初めての構造物だと言えるでしょうし……でも、ろくろを横倒しにして物の移動に転用した人も天才すぎる気もしますねぇ。

また、ろくろのメイン部分は「円盤の上の平らな部分」。これに対して、車輪は「円盤の外側部分」でしょう。似ているようで大きな性質の差が!

円盤の外側部分を使うという点で歯車なども車輪から派生したアイディアだと言えそう。改めて、車輪の発明は人間社会を変えたんですね。

車輪の歴史

↑で書いたように車輪は約7000年前の古代メソポタミアで発明されたと言われ、約5700年ごろから荷車などが使われていた痕跡が見つかっています。

約6000年前にはヨーロッパや西南アジアに広まり、約5000年前にはインダス文明でも使われていたとのこと。車輪のある乗り物(四輪で軸が2つあるもの)と思われる最古の絵は、ポーランド南部で出土した約5500年前のものらしいですよ。

中国では約3200年前には車輪を使った戦車がありました。ただし、 約4000年前ごろにはすでに車輪つきの乗り物が使われていたという意見も。

東アジアで独自に車輪を発明したのか、ヒマラヤという障壁を越えて車輪が伝わったのかについてはまだ分かってない様子。

また、アメリカ大陸では大航海時代でヨーロッパから持ち込まれるまで車輪が無かったとのこと! やっぱり車輪なんて簡単に発明できるもんじゃないってことでしょうか。

古代メソポタミアで思いついた人は天才すぎますよ。それにしても、車輪の無い文明って現代からみると不思議なもの。

車輪の進歩

車輪付きの乗り物は家畜に引かせて初めて真価を発揮すると言われます。人間が引っ張るのではスピードが出ませんし、結局は動かせる重量も多くないですからね。

牛が家畜化されたのは約1万年前、馬が家畜化されたのは約6000年前。馬が家畜化されることで車輪はさらなる効率性を発揮! 馬車は有名ですよね。

また、車輪の構造自体も進歩していきました。初めに見にくいかもしれませんが時代の特徴が示された図を貼っておきます。

初期の車輪は木製の円盤であり中心に車軸を通すための穴がありました。木材の性質上、木の幹を水平に輪切りにしたものは強度がなく縦方向に切り出した板を丸くしたものが必要とのこと。


↑初期の車輪は、こんな感じ

地面からの衝撃を和らげるスポークのある車輪の発明はもっと後で、これによって軽量で高速な乗り物を作れるように。

スポークとは軸から伸びている放射状の部分のこと。円の部分とスポークを別々の部品にして材料も変えることで、軽量にしつつ強い力に耐えられるように。


↑こういうのがスポーク車輪

スポーク車輪の現在知られている最古の例は約4000年前。ケルト人は約3000年前に戦車の車輪の外側に鉄を巻きつけることを開始。

それ以降は車輪はあまり変化することなく使われ続け、次に大きな変化が起きたのは1800年代に入ってから。

1867年に車輪の外側にゴムを付けたゴムタイヤが登場。初期のゴムタイヤは空気が入ってなかったけど、1870年ごろに空気入りのタイヤが発明されます。

空気という伸縮性のある素材を使うことで乗り心地が圧倒的に良くなったんですね。空気入りのタイヤの登場によって自転車は一般人にも広がり、自動車の快適性も上がりました。

それにしても「地面と車輪の間に空気を入れてクッションにする」ってのも天才のアイディアだと思います!

まとめ

・人類の発明の中でも、最も影響が大きいと言われることも。それぐらい素晴らしく偉大!

・車輪があると、物の移動がとっても効率的に

・ただし、自然な状態では使いにくい。車輪を上手く使うには人工的な道を作る必要がある

・現代文明の姿は、車輪の特性によって作られた! 人間の文明は、車輪と道の文明。

・思いついた人、天才すぎじゃない!?

・車輪は、ろくろを元に発明された

・車輪は約7000年前の古代メソポタミアで発明されたと言われている

・車輪も進化してきた

・空気入りのタイヤってのも天才すぎな発明品だよね。人間の発明ってすごい!

 

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