『厨二病』の具体的要素と考察 ~ダサいけど、かっこいいもの~

賛否両論あるでしょうが、私は割と好きですね(笑) 創作の中の、厨二病な表現について考えてみます~

と言うわけで、今回のテーマは「厨二病」。中二病と同じく自意識過剰で、かっこつけすぎな言動ですね。意味は中二病とほぼ同じだけど、こちらはどちらかと言えばフィクション・サブカルに対して使われる印象

なので、現実世界の話はニコニコ大百科の「中二病」の記事を見ていただいて、ここではフィクション・サブカルに限定して話をしていきます

邪気眼のコピペと厨二病

厨二病は、初期は批判的に使われることが多かったもの。しかし、今では良い意味でも使われます

「厨二的なかっこよさがある!」
「厨二心を刺激する」

こんな感じ。主に男性の方なんだろうと思いますが、こういう分かりやすいかっこよさを評価する人もいるもの。私も割と好きなタイプですね~!

中二病がフィクション・サブカルと深い関係を持つようになったきっかけとして、「邪気眼」のコピペが挙げられます。有名なコピペで、漫画のキャラ設定をリアルで真似してすごい痛いことをやってしまった話。

ちょっと初めの部分を引用しますと

中学の頃カッコいいと思って怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・」とか言いながら息をを荒げて「奴等がまた近づいて来たみたいだな・・・」なんて言ってた(以下略)

こういう話。いやー、実に中二病(笑)このコピペ以前からフィクション・サブカルでのやたらかっこつけすぎな表現はありましたが、このコピペのおかげで

かっこつけすぎな設定・セリフ=中二病(厨二病)、こういう風に理解されるように。

↑のコピでも分かるように現実世界で厨二病な言動をしてしまうとただ単に恥ずかしくて痛いだけでしょう! 厨二病はフィクションだからこそ許されると言えます

しかし、フィクションの中でも厨二病をやりすぎるとダサいだけ。かっこいい表現にするにはバランス感覚が必要でしょう

具体的要素

さて、ここから厨二病の要素を見ていこうと思います

単語

闇、光、罪、罰
深淵、漆黒、血、呪い
紅、蒼、碧

聖杯 運命
邪剣 傷跡

他にも色々あるでしょうが、こういう単語を無駄に使うと厨二感アップ! 例えば、躰に刻まれた漆黒の傷跡、実に厨二病ですよね~

外国語

外国語も厨二病の定番表現!

サーバント、タナトス
マテリアル、エターナル
アルファ、ベータ

さらに、外国語では特にドイツ語が人気ですね。普通の言葉、人名ですらかっこいい!

アハトアハト
アインス、ツヴァイ、ドライ
シュナイダー
ローゼン

うーん、確かにいいですね……まぁドイツの人から見れば、良く分からん感覚なんでしょうが(笑) 他にも無駄に専門用語を使ったり、オリジナルの言葉を作ってみたりするのも厨二度が高い

ふりがなと呪文

日本語表記と外国語を組み合わせて、ふりがなを付けるのもお馴染み

深淵(アビス) 独奏曲(アリア)
運命(ディステニー)

さらに、呪文(スペル)も厨二病に関係の深い表現。かっこつけた漢字・無駄なふりがな・やたら長い詠唱……こういうのは、厨二ポイント高いですよね~

塵への回帰(リターン・トウ・ダスト)、深淵からの招き声(コール・フロム・アビス)

うーん、書いてるだけで恥ずかしくなってきます(笑)

ついでに、こういうのって外国語に訳しにくそう。英語とか、「ふりがな」というシステムが無い文字もあるので。例えば「深淵からの招き声(コール・フロム・アビス)」を「call from the abyss」と描いてみても、ちょっと雰囲気が違いますもん。

「深淵からの招き声」と漢字で書いておいて、「コール・フロム・アビス」と読ませる。そこが厨二病ポイントだと思いません?

キャラ名

キャラ名も厨二病には重要。今までの内容と同じく、難しい漢字とかドイツ語とかを使うとそれっぽい!

天山 蒼貴(てんざん そうき)
エーデルラウト

こん感じでしょうか? 人名もやりすぎるとダサいだけ。ダサいけど、かっこいいを目指しましょう!

アイテム

小物類、ファッション、アイテムなども雰囲気づくりには重要! 色としては、やはり黒が厨二病の基本でしょう!

ロングコート・シルクハット・仕込み杖・懐中時計・歯車・眼帯・包帯・鍵・鎖・日本刀・拳銃・マスケット銃・トランプ・宝石・薔薇、などなど……厨二病を刺激するアイテムって色々とありますよね!

もちろん、こういう厨二病スタイルはフィクションだからこそ許されるわけで、現実でやると痛い人になるので注意ですよ(笑)

作品設定

次に、作品の設定。厨二病は言葉・アイテムだけでなく、設定にも特徴があります。主人公が孤高を気取ってたり、無駄に話が複雑だったり、スケールが大きすぎて意味不明だったりすると厨二病な感じ!

過去の罪
世界の秘密
永遠の輪廻

こういうのが厨二病でしょう。逆に、

仲間との友情
正義のヒーロー
明るい毎日

こういうのは厨二病的ではないですね~

「厨二病キャラ」について

さてさて、ここからは「厨二病キャラ」の話。現実世界で厨二病が一般的になると、フィクション・サブカルの中に厨二病キャラが登場するようになりました

これ作品全体は厨二病じゃないけど、そのキャラだけはあえて厨二病にしてるってパターン。これは完全にわざと狙ってるわけで。笑いを作るギャク要員だったり、周りから見守られる子供キャラだったり

強い個性は出せますが、逆に世界観に合わない場合もあるので注意。上手くいけば人気が出るでしょうが、失敗すれば「ウザいだけ」「見てて寒い」とか言われちゃいます。難しいキャラですね。こんなキャラ設定が作られるぐらい、厨二病という言葉は広く知られる言葉になりました

中二病の言い変えから始まり、フィクション・サブカルへの批判、かっこよさへの評価・共感、笑いを作るギャグまで。厨二病という言葉の意味・使い方が拡大してきたと言えるでしょう

まとめ

・厨二病は、初期は批判的に使われることが多かった。しかし、今では良い意味でも使われる

・「邪気眼」のコピペによってサブカルと中二病が結びついた

・厨二病の具体的要素としては単語、外国語(特にドイツ語)の使用、ふりがなの有効活用、キャラ名、アイテム、設定などが

・現実で厨二病が広がると「厨二病キャラ」というのも登場。これは完全に狙って作っている。

・厨二病という言葉の意味、使い方が拡大してきた