ヨーロッパ貴族の爵位、軍隊の階級、メイド・執事の種類などのまとめ

他に、キリスト教の聖職者の階級なども。

ただし、これらは国・地域・時代・日本語訳のニュアンスなどによって色々と違いがあります。この記事のものは代表例にすぎないことはご了承ください。

 

ヨーロッパ貴族の爵位

日本語英語
大公Grand duke
Archduke
Grand prince
Grand duke
大公
公爵
Duke
(大公・公爵・侯爵)Prince
(親王・王子・公子など)
侯爵Marquess
辺境伯Margrave
伯爵

Earl

Count

子爵
副伯
Viscount
男爵Baron
準男爵Baronet
勲功爵
勲爵士
騎士
Knight

ただし、ヨーロッパの爵位は血のつながりではなく領地の支配者を意味することが一般的。A侯爵の場合、「A」というのは地名であって一族の名前ではない。

なので同じ人間が複数の爵位を持つことも。A地域のA侯爵かつB地域のB伯爵、みたいな感じ。

キリスト教の役職

東方教会西方教会英語
正教会カトリック教会聖公会プロテスタント
「パパ」教皇(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)Pope
総主教総大司教(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)Patriarch
エクザルフ(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)exarch
(教派内に存在せず)枢機卿(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)cardinal
首座主教首座司教首座主教
(総裁主教)
(総裁監督、総監督など)Primate, Presiding Bishop
府主教首都大司教(日本語訳不明)(教派内に存在せず)Metropolitan bishop
大主教大司教大主教大監督(一部のみ)archbishop
(教派内に存在せず)属司教補佐主教(教派内に存在せず)suffragan bishop
(教派内に存在せず)協働司教(日本語訳不明)(教派内に存在せず)coadjutor bishop
(教派内に存在せず)補佐司教(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)auxiliary bishop
(日本語訳不明)名義司教(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)titular bishop
(教派内に存在せず)名誉司教(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)bishop emeritus
主教司教主教監督(一部のみ)bishop
掌院(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)archimandrite
典院(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)hegumen
修道司祭修道司祭(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)hieromonach,priestmonk
首司祭(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)protopresbyter
長司祭主席司祭(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)archpriest
司祭司祭司祭牧師(pastor)priest
首輔祭助祭長大執事(教派内に存在せず)archdeacon
長輔祭(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)protodeacon
修道輔祭修道助祭(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)hierodeacon
輔祭助祭執事執事deacon
(教派内に存在せず)終身助祭(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)permanent deacon
副輔祭(廃止され現存せず)(教派内に存在せず)(教派内に存在せず)subdeacon
伝教者カテキスタ伝道師伝道師(preacher, sermon)catechist
誦経者朗読奉仕者信徒奉事者(教派内に存在せず)reader
堂役祭壇奉仕者
侍者
サーバー、アコライト(教派内に存在せず)server, acolyte

一番重要なところとしては司祭と牧師の違いでしょう。司祭はカトリック、牧師がプロテスタント。

また、プロテスタントは「カトリックのピラミッド型組織なんて聖書に書いてないじゃないか!」という批判から分裂したので、細かい役職を持ちません。

建物

東方教会西方教会英語
正教会カトリック教会聖公会プロテスタント
主教座聖堂司教座聖堂
カテドラル
大聖堂
主教座聖堂
大聖堂
(教派内に存在せず)Cathedral, Basilica
聖堂
(”会堂”の種別もある)
聖堂
教会堂
聖堂
礼拝堂
教会堂
礼拝堂
教会堂
church building,
Chapel

軍隊の階級

ただし軍隊の階級は構造が似ていても、呼び方が国と軍隊によって違うことも多い。↑の表のような大・中・小はあくまで日本の場合。

例えば、大佐・中佐・少佐に相当するのは、アメリカ陸軍だとColonel・Lieutenant Colonel・Majorであり、これがアメリカ海軍になるとCaptain・Commander・Lieutenant Commander。

さらに、軍隊の階級は大きく3つに分けられることが一般的。上から「士官・将官(元帥~少尉)」「准士官(准尉など)」「下士官・兵」。

士官・将官は現場で戦うというよりも全体を指揮するのが任務。若い時から士官学校と呼ばれる機関で専門の教育を受けるのが基本。

士官学校を卒業できると、いきなり少尉から開始。現場の兵士とは入り口から違うエリート。

兵が昇級すると下士官までは登れるが、普通は士官になることができない。准士官は国によって扱いが違う。

また、参謀(さんぼう、英語ではMilitary staff)は、指揮官を補佐するのが仕事の人。階級ではなく仕事の内容。

軍隊の編成

シンボル名称人数従属部隊指揮官
XXXXXX総軍多数複数の師団以上の部隊元帥から大将
XXXXX軍集団2以上の軍元帥から大将
XXXX50,000から60,000ないしはそれ以上2以上の軍団又は師団元帥から中将
XXX軍団30,000以上2以上の師団大将又は中将
XX師団10,000から20,0002から4の旅団又は連隊中将又は少将
X旅団2,000から5,0002以上の連隊又は大隊少将又は准将又は大佐
III連隊500から5,0001以上の大隊又は複数の中隊大佐又は中佐
II大隊300から1,0002から6の中隊中佐又は少佐
I中隊60から2502以上の小隊少佐から大尉
•••小隊30から602以上の分隊中尉から軍曹
••または•分隊(又は班)8から12なし。複数の組に分けられる場合もある軍曹から兵長
Ø班(又は組)4から6なし。複数の組に分けられる場合もある伍長から一等兵
なし1から6なし伍長から一等兵

これらの編成は、大きく言って戦略単位・作戦単位・戦術単位の3つに分けられる。現代アメリカ軍においては、戦略単位として軍が、作戦単位として軍団・師団が、戦術単位として旅団戦闘団が設置されている。

戦略・作戦単位は、後方支援のために必要な人員装備が備わっており単体で完結しているのが特徴。独立してある程度の長期間の行動をするには、直接に敵を倒す兵士と武器だけでなく、それを運んだり修理したり人員も大量に必要となる。

敬称

陛下(へいか、英語だとYour Majesty):皇帝・天皇・国王などの敬称。

殿下(でんか・てんが、Highness):皇族・王族などの敬称。陛下の1つ下のイメージ。

閣下(かっか、Excellency):歴史的には貴族、現代では大統領などの政治的重要人物にも使われる。戦前の日本陸軍においては将官以上はすべて「閣下」の称号がつけられた。しかし、日本海軍では使われていない。

猊下(げいか、Your Holiness):主として宗教上の権威者に対して用いられる。

聖下(せいか、Your Holiness):猊下とほぼ同じだが、仏教関係者には使わない。

Lord(ロード、):男爵以上侯爵以下の爵位を持つ貴族に用いる。日本語だと「~卿」という訳が多い

Sir(サー)、Dame(デイム):ナイトの資格を持つか、准男爵に叙せられている者に対して用いる。サーは男性、デイムは女性。

メイド・執事

このような職業を正確に言えば「家事使用人」と言い、英語ではドメスティックワーカー(Domestic worker)、またはドメスティックサーバント( Domestic servant)。

自分の意志で主人(雇用者)を選ぶ自由はあったが、当然ながら主人と対等な人格を認められることはない。基本的に住み込みフルタイム。人数としては女性使用人の方が多い。

細かく見れば大量にありすぎるので、代表的なものだけ。

アッパー・サーヴァント(上級使用人)

ランド・スチュワード

全使用人の長。主人の領地の管理をする役目なども行う。屋敷にランド・スチュワードがいない場合はバトラーが兼任していた。ただし、スチュワードは日本語訳では「家令」又は「執事」と翻訳されることが多いので、バトラーとの区別が困難な場合がある。

ハウス・スチュワード

館の管理や、男性使用人の雇用や解雇を行った。家令。屋敷にハウス・スチュワードがいない場合はバトラーが兼任していた。

バトラー

酒類・食器を管理し、主人の給仕をするというが本来の職務。それに加え、主人の代わりに男性使用人全体を統括し、その雇用と解雇に関する責任と権限を持つ。多くの場合、ヴァレット(従者)を兼ね、主人の身の回りの世話をするとともに、私的な秘書として公私に渡り主人の補佐をした。

ハウスキーパー(家政婦長)

ナニー、ガヴァネス、レディーズ・メイドの三者を除く、台所担当及び全ての女性使用人を管理・統括した。ただし、ハウスキーパー自体はメイドではないので注意。メイドより格上の最上級職業。尊敬の印として独身であっても常に「ミセス○○」と呼ばれていたとのこと。

レディーズ・メイド(侍女・腰元)

別名ウェイティング・ウーマン。女主人の寝室での世話、衣装選びや着付け、髪結いや旅行の準備など全ての事柄に気配りをした。また、女主人がディナー・パーティーや舞踏会に出席すると夜遅くまで起きて待っていなければならなかった。女性使用人の中では別格の位置付け。

クラーク・オブ・ザ・キッチン(厨房係)

食糧を調達し、肉屋、パン屋、食料品雑貨屋と値段を交渉する。ハウス・スチュワードがこうした商人への支払いをあてがう手持ち資金を支出し、注文はコックから定期的に出された。

ヘッド・シェフ/コック

一般には女性のコックが雇われていたが、大きな屋敷には男性のシェフがいた。女性の料理人はハウスキーパー同様、独身であっても常に「ミセス」の尊称付きで呼ばれていた。キッチンの最高責任者

ヴァレット(従者、近侍とも)

主人の行き先に常にお供し、主人服装に気を使い、履物までも注意した。朝は主人を起こすことから仕事が始まり、主人が寝るまで仕事は終わらなかった。常に主人の気持ちを素早く察する必要があった。

ナニー/ナースメイド

乳母。貴族の女性は子供を産んでもすべてナニーに任せきりだった。

ガヴァネス

住み込みの家庭教師。中流階級出身の女性はガヴァネスとコンパニオンしか仕事が無かったので、ガヴァネスは常に供給過剰状態だったとのこと。

ロワー・サーヴァント(下級使用人)

フットマン(従僕)

バトラーの直接の配下にいた。仕事内容はランクによって異なり多岐にわたる。

アンダー・バトラー
副執事。執事の助手。執事の仕事を手伝った。

ヘッド・キッチンメイド

台所の女中頭。キッチンメイドを管理・統括していた。

ハウスメイド

いわゆるメイド、一般女中とも。仕事範囲は広い。部屋係や食卓係のメイドはその立場にふさわしい名前を持つべきものとされ、本名はどうあれジェーン、メアリ、イーディスといったメイドとしてふさわしい名前を屋敷では名乗ったらしい。

ハウスメイドのうち一番序列の高いメイドをヘッド・ハウスメイド(メイド長)と呼んでハウスキーパーの代行を担わせることもある。

いわゆるメイドは19世紀ヴィクトリア朝のイメージ

ここまで紹介してきたような職業は、19世紀のヴィクトリア朝イギリスの話。当時は上州階級だけでなく、それを真似した中流階級までもが家事使用人を雇った。女性の働き方としては家事使用人が1番多かったほど。

中世までは使用人も男性が基本。これが18世紀後半に大きく変化する。アメリカ独立戦争の費用を用意するため、政府が全ての室内男性使用人に対し課税を決定。これを受けて、家庭内の多くの職業において男性に代わり女性が雇用されるように。

その後、2回の世界大戦の中で女性たちも工場で働くことが多くなり、家事使用人ではなく会社の労働者になっていくことに。

 

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