ロリコン・ペドフィリアの豆知識と小ネタ! ~由来と基準と歴史~

ロリータ・コンプレックス、略してロリコン。今では有名な言葉に。しかし、詳しいことって意外と知らないのでは? 豆知識を紹介!

という訳で、今回のテーマは「ロリータ・コンプレックス」。幼女・少女への恋愛感情や性的志向を示す言葉ですね。略すとロリコンで、こちらは少女に注目する人間の方を意味したりもします。

↓このような年齢の少女に強く反応するのがロリコン(この記事の画像は、全てウィキペディアより)

実は、和製英語!

さて、ロリータ・コンプレックスを英語で書くとLolita complex。しかし、実は和製英語なのです!

英語圏ではpaedophilia(ペドフィリア)という言い方が一般的。訳すと「児童性愛」。13歳以下に興奮する人に対する精神医学の用語ではありますが、広く使われています。

ただし近年では漫画などのサブカル文化の輸出ともに「lolicon」という言葉も認知されているよう。サブカル由来なので、3次元ではなく2次元に対する言葉みたいですね。

また、海外では少女への愛を肯定しようとする動きもあって、こちらはgirllove movement/childlove movementと呼ばれています。日本語に訳すと「少女愛運動」、少年愛も含む場合は児童愛運動。

↓少女愛運動の象徴として良く扱われる「アリス・リデル」(不思議の国アリス、のモデル)

もちろん、一方的な行為は犯罪です。それは許されません。しかし、ペドフィリア自体がそこまで危険視されるのは根拠がなく差別だ! という感じでしょうか。1970年代から欧米で複数の団体が活動しているとのこと。

ロリコンとペドフィリア

さて、ここでロリコンとペドフィリアの違いについて見ておきましょう。

今の日本だと「ロリコンより、ペドフィリアの方が重病」「ロリコンは18~10ぐらいまでの少女、ペドフィリアは10~5ぐらいまでの幼女を愛する」などの認識が一般的では。しかし、これは正確に言えば間違い。

まず、↑で書いたようにロリコンは日本限定の言い方。つまり、世界的にはロリコン的=ペドフィリア的です。年齢による区別ではありません。

ついでに、海外のペドフィリアは少年愛も含むのでショタコン的=ペドフィリア的でもあります。

ペドフィリアの定義

ロリコンとペドフィリアは、ほぼ同じだと書きました。と言う訳で、次はペドフィリア(≒ロリコン、ショタコン)の定義について。

ロリコンは日本限定だけどペドフェリアは世界共通の用語であり、ちゃんとした説明があるのです。有名な定義は米国精神医学会のもの。引用すると

規準A : 少なくとも6ヶ月間にわたり、思春期前の子どもまたは複数の子ども(通常13歳以下)との性行為に関する強烈な性的に興奮する空想、性的衝動、または行動が反復する。
規準B : これらの性的衝動を実行に移したことがある、またはその性的衝動や空想のために著しい苦痛、または対人関係上の困難を引き起こしている。
規準C : その人は少なくとも16歳で、基準Aに該当する子どもより少なくとも5歳は年長である。
注記 : 青年期後期の人が12~13歳の子どもと信頼関係をもっている場合は含めないこと。

精神医学的には、13歳以下に興奮するのが条件。これらの基準ABCを全て満たすとペドフィリアだと認定されます。逆に言えば、どれか1つでも満たさなければ精神医学的なペドフィリアではありません。精神医学的な判定なので、意外と範囲が狭い感じでしょうか?

ただし精神医学的な基準と、犯罪になるかどうかの基準は別物なので注意! 例えば、日本では基本的に18歳以下は児童であり性的関係を持つことは許されてません。

一応、性的同意年齢の下限は13歳であって、13歳~18歳の間でも真摯でお互いの信頼関係がある場合なら犯罪にはなりませんが……まぁ、レアケースでしょう。

金銭関係・上下関係などが全く無く、お互いの自由意思のみで関係を持ってる場合のみが許されます。というわけで、日本だと18歳以下(高校生以下)に強い性的志向がある人はロリコンと認識されることが多いでしょうか。

「ロリータ」の由来

ロリータ・コンプレックスの「ロリータ」は、とあるアメリカの小説に由来します。その名も「ロリータ(Lolita)」! そのままですね。

さらに言えば、このロリータは作中の少女の愛称であり人名。ロリータちゃんというわけ。

この本のあらすじは「ペドフィリアの中年主人公が12歳のロリータに一目ぼれ。」というものであり、まさにロリコン小説と言えるでしょう。作者はウラジミール・ナボコフ。

内容が社会的にはちょっと微妙なので中々出版してもらえず、出版された後にも何度が発禁と解除を繰り返しているという凄い作品となっています。

ロリータ・コンプレックス、ロリータ・ファッションなどのロリータ関係の言葉を生みだした大きな影響力を持つ小説ですね!

時代・地域で変わる基準

しかし、社会的な基準なんて絶対的ではありません。時代や地域で大きな違いがあります。

日本だと昔は10代の前半で男女とも元服する(=成人になる)ので、15歳以下の少女との関係や結婚も普通にありました。欧米諸国などでも、歴史的には少女との結婚も珍しくありません。

現代でも、イスラム圏や東南アジアなどの地域では15歳以下を相手に選んでも許されたりします。全体で見れば保護される年齢が伸びてきていますが、社会的な基準なんて意外と変化するってことですね。

悲しき男の本能

そもそも男というものは、若い女性を好む傾向があります。これはロリコン・ペドフィリアに限定されません。妊娠・出産という生物学的な要素を考えると、基本的に若い女性の方が好ましいからです。

比較すると女性の方は若い男性を選ぶ傾向は小さいでしょう。自分と子供を守ってもらうなら、若くて頼りない男よりもある程度は年を取った経験豊富な男性の方が良いわけで。

さらに子供というのは可愛いもの。これもロリコンなどに限定されません。大人にとって子どもというのは保護の対象であり、愛情を向けるようになっている。その方が生物的に有利なので。

この2つの性質が重なると少女を愛するということに。つまり、ある程度は仕方ないと言えます。生物的な男の本能なので。

しかし、それは男側の理屈であって女性としては知ったことではないでしょう。男性の欲望よりも、少女の身の安全と権利が優先されるべきなのは当然です。

日本におけるロリコンの歴史

日本で「ロリータ・コンプレックス」という言葉が使われ始めた時期は、正確には特定されていません。取りあえず1970年代の前半だとは言われています。「ロリコン」という略称が使われ始めたのは1970年代の後半から。

1970年代から少女ヌード写真集などが一般書店で販売され、1980年代前半にはロリコン・ブームと呼べるような一種の流行が起きました。少女をテーマにした雑誌・写真集が流通するように。

また3次元だけでなく、2次元の美少女キャラも注目されます。ロリータキャラ漫画の専門誌なんかも登場。この頃からすでに「3次元の少女と、2次元の美少女・ロリキャラは別の魅力がある。」という考え方はあった! 面白いものですね。

この時期は自分でロリコンを自称する男性なども居たとされます。今でいう「オタク」ぐらいのイメージ。歓迎はされないけど、そこまで危険視される状況ではなかった感じ。

1984年から規制が始まり、3次元の少女ヌードは禁止されていきます。マスメディアでも否定的な報道が増加。社会的に容認される時代では無くなりました。

そこから次にオタクブームが来て、3次元の少女は犯罪だが2次元のロリキャラはありだろう、という感じで今に至ると。そして世界中にサブカル・オタク文化が広がるにつれて、日本発の「ロリコン」も拡散することに。

ついでに、今の日本では女子中高生によるアイドルグループが人気ですよね。これもロリコンに関連することではあるでしょうが、↑に書いたペドフィリアの定義では完全に正常の範囲内。

日本では18歳以下の女子に興味を持つと全てロリコンと言われてしまうけれど、ペドフィリアとロリコンをしっかり区別することでより良い社会になるのかも?

まとめ

・ロリータコンプレックスは、アメリカの小説「ロリータ(Lolita)」に由来する

・実は和製英語! 英語圏ではpaedophilia(ペドフィリア)という言い方が一般的。海外のペドフィリアにはショタコンも含む。

・精神医学的には、13歳以下に興奮するのが基準。ただし、医学的な判定なので意外と条件は厳しい

・精神医学的な基準と、犯罪になるかどうかの基準は別物なので注意!

・社会的な基準なんて絶対的ではない。時代や地域で大きな違いが。

・若い女性を好むのは生物的な男の本能なので、ある程度は仕方ない。しかし、男性の欲望よりも少女の身の安全と権利が優先されるべきなのは当然。

・日本で「ロリータコンプレックス」という言葉が使われ始めた時期は、1970年代の前半。

・近年ではサブカル文化の輸出ともに「lolicon」という言葉も海外で認知されている様子。サブカル由来なので、3次元ではなく2次元に対する言葉。