『王道展開』について考えてみる ~お約束だけど面白い!~

正直、オリジナリティのある展開じゃない。しかし! やっぱり素晴らしい! そういうものでしょう!

というわけで、今回のテーマは「王道展開」。ありがちで珍しい訳ではないけれども、多くの人の納得・支持されるストーリーの進み方ですね

ファンタジーなら、主人公が旅をしながら強くなり世界を救う。恋愛なら、紆余曲折ありながらもヒロインとハッピーエンド。バトルなら、仲間との協力・ライバルとの熱い関係。スポーツなら、主人公の努力と成長などなど……

有名な所では、週刊少年ジャンプの3原則とされる「友情・努力・勝利」。これなんかも王道展開の一部と言えるでしょう。

お約束、だけど素晴らしい!

使い古されたお馴染みのパターン、最終的な結果も予想できてしまう。それでも多くの人に支持され評価される。それこそが王道展開!

変に個性を追求したり無駄にオリジナリティを加えなくてもいい。個性的だけどつまらない物語より、使い古されていても面白い方が評価される。

名作と言われるような作品も基本的には王道展開ですよ。というか、王道展開だからこそ名作だと評価されるってことでしょう。みなさんの好きな作品のストーリーを思い出してみても、展開自体はお約束で王道では。

だけど、あまりにお馴染みのパターンなので新鮮さはありません。王道展開で進める時の難しいところ。評価されるには王道展開に頼りすぎない、多少の個性と工夫が必要。王道展開という材料をどう味付けするかって感じ?

王道展開ではない個性的なパターンは難しいもの。王道展開をただ否定すればいい、というわけではないので。

「主人公が魔王に返り討ちにされて世界が滅びるファンタジー」こういうストーリー展開、よっぽど上手くしないと面白くないと思います。

王道展開の王道展開たる理由、それは「多くの人に支持される」ということ! これを忘れてはいけません。信頼と実績があるからこその王道展開

「人と違う作品が作りたいから王道展開なんて絶対にやらない!」こんな考えで王道展開を否定するのは、かなーり危険だと言えそう。ベタなお約束・お馴染みの定番、それでもやっぱり良いものは良いんですよ

 

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支持・評価される理由

なぜ王道展開が支持されるのか? それは「分かりやすく、主人公に感情移入しやすい」からでは。読者・消費者は基本的には主人公に感情移入するので、感情移入しやすい展開が評価されやすいのも当然。

「こんな人になりたい」
「こういう経験してみたいな~」
「同じような体験したことある!」

こういうことでしょうか。これは昔も今も、未来もあまり変わらないはず

もちろん、違った方向性のストーリーもありますが、面白くするためには良く考えなくてはいけません。感情移入しにくいストーリーは難しいので。「3.5次元生物と、純魔力生命体によるノイジー異空間旅行」こんな話、評価はされにくいと思います(笑)

他の要素としては名作の展開にはカタルシスがあることが多いですね。「カタルシス」を言い換えれば、逆転・貯めてからの爆発。一度下げてから上げることで、たとえ最終結果が予想できたとしても盛り上がる!

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最後に小ネタですが、「王道」という単語からすると「王道展開=多くの人に支持されるお馴染みのパターン」は誤用みたい。そんな意味はないとのこと

三省堂 大辞林から引用すると、「王道」とは

①仁徳に基づく政治。儒家の理想とする政治思想で,孟子によって大成された。 ↔ 覇道(はどう)
② 安易な方法。楽な道。近道。 「学問に-なし」

 

まとめ

・使い古されたお馴染みのパターン、それでも多くの人に評価される。それこそが王道展開!

・個性的だけどつまらない物語より、使い古されていても面白い方が評価される。

・オリジナリティのあるパターンは難しい。王道展開をただ否定すればいい、というわけではない。

・なぜ王道展開が支持されるのか? それは「分かりやすく、主人公に感情移入しやすい」からでは。