『楽譜』ってのも、改めて考えてみると面白い!

音楽を記号として書く、今となっては当たり前だけど地味に天才的なアイディアでは? そして、メロディー譜とタブ譜の間には大きな違いが!

(この記事の画像は、すべてウィキペディアより)

というわけで、今回のテーマは「楽譜」。音楽を記号によって書き表したものですね。英語だとmusical score。

西洋音楽の「五線譜」、いわゆるドレミファソラシドのタイプが有名だけど実際には色々なタイプの楽譜があります。

今回はそこらへんも含めて楽譜というものについて色々と考えて想像力を膨らませてみますよ!

思いついた人、天才じゃね!?

この楽譜ってもの、今となっては当たり前すぎるけど最初に思いついた人って天才では!?

言うまでもありませんが音楽というのは「音」なんですよ。音の短長・高低の流れによって音楽というのはできている。

耳でしか感じられない「音」を、目で見る「記号」として表現する。これは、かなり高度な変換だと思いません?

人間の高度な変換としては「文字」というのもあります。しかし、原始的な文字というものは目に見えるものを写した「絵」から出発しているので少し違うような。例えば、牛という漢字は角の生えた牛の絵を簡略化したもの。目に見える牛が出発点。

これに対して、音というのはそもそもが見えない。音を絵にするのは不可能。なので楽譜というのは文字よりもさらに高度な表現だと思いますねぇ。

楽譜が生まれる前、音楽はすべて音によって伝えられていったはず。いわゆる耳コピ。こちらの方が自然な気はします。

しかし、楽譜という発明によって音楽を音を使わずに伝えることが可能に。面白い変化でしょう。

メロディー譜とタブ譜の、大きな違い

さて、ここまで「楽譜ってすごい!」的な話を書いて来ましたが、実は楽譜には大きく言って2種類あります。

1つは音そのものを指定する「メロディー譜」、一般的にイメージされる楽譜はこれ。

もう1つは楽器の演奏方法を記録した「タブラチュア譜」、いわゆるタブ譜。ざっくり書けば「左手で2番目の弦を抑えながら右手で2番と3番を弾く」みたいな感じ。

↑琵琶の楽譜(タブラチュア譜)

この2つは両方とも楽譜であり、音楽を記録することが可能。しかし、改めて考えてみると大きな違いがあると思いますね。

というのも、メロディー譜には音そのものが指定されているのに対しタブ譜には音自体は含まれていないんですよ。タブ譜の指示に従って演奏することで音楽を再現することができるけど、音そのものが書かれているわけじゃない。

これが何に影響するかというと、楽器Aのタブ譜を見ても楽器Bの演奏ができないってこと。ギターのタブ譜を見てもピアノは弾けない

これがメロディー譜なら音が指定されているので1つの楽譜を複数の楽器で使うこともできるわけで。メロディー譜の方が共通性があって便利だと言えるのでは。

今はヨーロッパで発明された五線譜が世界のスタンダードになってるけど、これはメロディー譜だからでしょう。日本の伝統的な音楽には、タブ譜と口伝(≒耳コピ)しかなかったんですよね。こんな状態では外国に広がっていくことはできません。

また、タブ譜というのは演奏する動作を記録したものであり「目に見える物体の動きを表現しているだけ」と言えるでしょう。これに対してメロディー譜は「目に見えない音そのものを書いている」。

こう考えると、真の意味で天才的アイディアなのはメロディー譜のような気がしますねぇ。耳でしか感じられない「音」を目で見る「記号」として表現しているのはメロディー譜の方なのです。

楽譜の歴史

古代

http://www.openculture.com/2014/07/the-oldest-song-in-the-world.htmlによると2017年3月現在、見つかっている最古の楽譜は3400年前での古代メソポタミア文明のメロディー譜とのこと。

まぁ、楽譜の読み方自体は伝わっていないので当時の音楽は再現できませんが……古代の音楽、ロマンでしょう!

取りあえず、3400年前には楽譜およびメロディー譜は発明されていたわけですねぇ。

中世

9世紀ごろには、キリスト教のグレゴリオ聖歌のための歌集が作られていたと分かっています。

書き方は今と違って、最初は左から右に曲線と直線のみ。次に基準となる音程の位置を水平の線1本で決めるようになり、それが4本・5本と増えていき五線の楽譜になったとのこと。

さらに1025年頃、4本の線の上に四角い音符を書くという現在の五線譜の原型が完成。楽譜というのも歴史の中で発展し改良されてきたってこと。

近世

機械で印刷された楽譜が初めて登場したのは1473年のことで、これはヨハン・グーテンベルクによる活版印刷技術の開発から20年後。

この時までは楽譜は手作りの貴重品。今のように気軽な感じで楽譜を用意なんて出来なかった。楽譜が安くなることで音楽も社会全体に広がりやすくなったと言えるでしょう。

音楽の歴史と言うと作曲者とか楽器の方が注目されがちだけど、楽譜が広がったことも音楽文化にとって重要ですよね。

近代

世界で初めて実際に稼動した再生可能なレコード(蓄音機)は、エジソンが 1877年12月6日に発明した「フォノグラフ」。

この時までは、楽譜だけが音楽を記録する唯一の物体でした。しかし、レコードの発明によって音楽そのものを直接に記録し、それを聞くことで音楽を練習したりもできるように。今では楽譜よりも直接的な音楽そのもの方が一般的ですよね。

ある意味では楽譜を使わず口伝だけで音楽を伝えていた時代に近くなったのかも? 音を音だけで表現しているわけなので。1周して戻ってきたというか、なんだか面白い話。

こんな感じで、楽譜って考えてみると面白くて音楽にとっても大切なのです!

まとめ

・今では当たり前だけど、初めに思いついた人って天才じゃない? 耳でしか感じられない「音」を、目で見る「記号」として表現する。これは、かなり高度な変換では

・大きく言って2種類。1つは音そのものを指定する「メロディー譜」、もう1つは楽器の演奏方法を記録した「タブラチュア譜」

・ヨーロッパの五線譜が世界のスタンダードなのは、メロディー譜だからでは

・楽譜も歴史の中で発展し改良されてきた。

・活版印刷によって楽譜が安くなったのも、音楽の発展に大きな影響があるはず

・近代に入ると、レコードの発明によって音楽そのものを直接に記録することが可能に。ある意味では楽譜がなかった時代に近くなったのかも?

 

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