メタ演出の面白さと、その注意点

メタ発言とかって面白いですよね! しかし、「メタ」の意味って知ってます? 意外と知らないのでは?

というわけで、今回のテーマは「メタ」。英語だとmeta。これは「高次な-」「超-」などの意味を持つ接頭語。(接頭語=単語の前に付く言葉、お母さんの「お」など。)

つまり、メタ発言とは「作品空間を超えた発言、創作世界より高次元の世界(=現実世界)の発言」ってことなんですね。その世界・空間・作品を飛び越えた情報が出てくる、それがメタ発言!

意外と多い、メタな演出

いわゆるメタ発言以外にも、もっと直接的に「作中のキャラクターが消費者に話しかけてくる」「作品の中に作者が登場する」みたいなパターンもあります。

作中キャラクターが消費者に話しかけてくるのはゲームで多いでしょうか。みなさんも、1つぐらい思い突くゲームがあるのでは?

また、「作中キャラクターがプレイヤーの存在を認識している」という関係性自体をテーマにしたゲームなんかもあるようですね~。

そして、意外と「メタだと認識していないけど、実はメタな演出」も。例えば、アニメの次回予告ってメタな演出だと言えますよね?

キャラクターが次回予告をするわけだけど、そのためにはフィクション作品だとキャラクター自身が認識する必要性が。現実の物語に、次回予告なんてできませんからね(笑) アニメの次回予告も、メタ発言でしょう。

というか、「声優・中の人」ってのが非常にメタな要素では! 実在の人物に中の人なんていませんし(笑)

「お、この漫画がアニメ化するのか! このキャラの声優は誰になるのかな?」なんてのはよくあることだけど、これもメタな楽しみ方。1つの作品を超えた、もっとメタな視点で考えてるわけで。

後は、ギャグ漫画などで使われる「コマ割りを利用した演出」もメタでしょう。漫画という紙の上に描かれた作品である、ということを利用している。意外と、私たちは多くのメタ演出を楽しんでいるもの。

メタ演出を探しながら作品を見るのも楽しいかもしれませんねぇ。

第4の壁

今まで色々とメタフィクション・メタな演出に関して書いてきましたが、1番分かりやすいジャンルは演劇でしょう!

演劇には「第4の壁」という言葉があります。これは舞台の上と客席を分断する実在しない透明の壁、世界の壁。物理的な壁があるわけではないけれど、フィクションと現実を分ける壁がある。19世紀にできた言葉とのこと。

↓第4の壁(画像はウィキペディアより)

そして、「第4の壁を破る」という表現もあります。役者が観客に向かって話しかける・役をやめて素に戻る、など。

さて、意図的に第4の壁を「破る」場合はそういう演出。しかし「ミスで破れてしまう」こともあり得ます。役者がセリフを忘れる・舞台裏のスタッフが見えてしまう・照明を間違う、などなど。こういうのは大問題。

消費者としてはせっかく真実の物語を見ていたのに、テンションだだ下がり。同じようなことは他のジャンルでも言えます。

小説・漫画・アニメ・ゲームなどでも、第4の壁が壊れてしまうことはあるんですよ。演劇と違って分かりにくいけど、他のジャンルでも第4の壁が壊れないように注意が必要!

メタ演出の、面白さと注意点

メタ発言・メタ演出の面白さって何でしょうか? 色々とあるでしょうが、大きいのは「ルールの破壊」でしょう!

初めの方にも書きましたが、基本的にフィクション作品はフィクション(=作りもの)だと消費者に意識されない方がいい。だけど、そのルールをぶち壊すのがメタ演出!

メタ演出には、やってはいけないことをやってしまうカタルシスの面白さがある。越えてはいけない第4の壁を、あえて越える! ルールに縛られてばっかりだと退屈ですからね~

また、メタ演出って非常に異質。そのフィクション作品の世界観とは違う視点。

人々がフィクションを求めるのは、そこに非日常があるから。しかし非日常でも慣れてしまえば、それが日常化しテンプレになってしまう。

そういう場合にメタ演出という異質なものが登場すると、思考が刺激されてリフレッシュし再び楽しめるように。

「ああ、そういえば、これはフィクションだったな!」なんて新鮮な驚きが感じられる。冷静に考えれば変な気もしますけどね(笑)

このような慣れすぎた物事に新しい視点を向けさせることには「異化」なんて名前があったりします。

ただし、メタ発言・メタ演出には大きな注意点も。それは「フィクション・作りものだと意識されてしまうこと」。

やっぱり、フィクションを真実の物語として楽しみたい人が多いわけで。そんな人々にとってメタ演出はしらけてしまう、テンションが下がるもの。

言いかえれば「第4の壁に壊れてほしくない消費者がいる」ということ。製作者としては「第4の壁を意図的に壊した」つもりでも、消費者としては「いきなり世界観を壊された」と感じるかもしれません。

みなさんが好きな漫画のキャラが「おれって、しょせん漫画のキャラだし~」とか言いだしたら困りますよね(笑)

基本的に、第4の壁は壊すべきじゃない。フィクションだけど、それを意識させない方がいい。メタ演出とは「裏わざ」であって、使いすぎてはダメ。ルールを破壊することにはカタルシスがありますが、ルールにはちゃんと理由があるって話です。

まとめ

・メタ=「より高次元な」「~を超えた」などの意味

・つまり、メタ発言とは「作品空間を超えた発言、創作世界より高次元の世界(=現実世界)の発言」

・意外とメタな演出ってあるよね。次回予告とか声優も、すごくメタな存在!

・メタ演出の楽しさは「ルールの破壊」では! 普通はやっちゃダメなことをやるのが面白い!

・でも、フィクションを真実の物語として楽しみたい人が多いよね。メタ演出は裏技みたいなものであって、使いすぎは良くない

 

メタ演出に関する商品をAmazon.co.jpで見てみる

 

ルール破壊は楽しい!

『カタルシス』とは? 破壊や悲しみなどによる、感情の発散・心の浄化
やってはいけないことを思いっきりやると、心がすっきりしますよね~。そういうことですよ!

バットエンド、これもルール破壊の一種では?

https://souzouryoku.com/bad-end/