明治の超絶技巧を軽くまとめてみた ~陶芸、七宝焼き、刺繍絵画、自在置物~

明治~大正の間にはすごすぎる工芸作品と名人が色々と! 画像付きで紹介します。

陶芸

・板谷 波山(いたや はざん)

https://www.sen-oku.or.jp/collection/col08/001.htmlより引用

http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/05/post-3e9f.htmlより引用

http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/05/post-3e9f.htmlより引用

絵だけではなく、焼き物に直接絵柄を掘り込む技法で知られる陶芸家。薄く、しかも湾曲している土にここまで細かく彫刻できるのは圧巻。さらに土の厚さが変わるため焼き上げるのも難しくなる。

さらに、葆光釉(ほこうゆう)という独自の薬剤を使った不透明で優しい光沢も特徴。

・宮川 香山(みやがわ こうざん)

http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_1/display.htmlより引用

http://www.maripond.com/2016/01/blog-post_6.htmlより引用

http://kozan.blog.so-net.ne.jp/archive/201403-1より引用

焼き物の表面に、もはや意味不明のリアルすぎる造形を作り出した陶芸家。高浮彫りという技本で、生物の再現が変態的なレベル。明治の超絶技巧の代表格では。

七宝焼き

・並河 靖之(なみかわ やすゆき)

By Wmpearl (Own work) [CC0], via Wikimedia Commons

作者 Wmpearl (投稿者自身による作品) [CC0], ウィキメディア・コモンズ経由で

作者 Namikawa Yasuyuki (Japan, 1845-1927) [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で

金属を焼き上げる七宝焼きの名手。はっきりとした線が特徴の有線七宝を極めた。背景の深い黒と、それに映える鮮やかな色彩が特徴。

濤川 惣助(なみかわ そうすけ)

By Wmpearl (Own work) [CC0], via Wikimedia Commons

作者 Daderot (投稿者自身による作品) [CC0], ウィキメディア・コモンズ経由で

Walters Art Museum CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0) または GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html)], ウィキメディア・コモンズ経由で

こちらは輪郭線を消した「無線七宝」という新技法を発明し有名に。筆で描いたような柔らかい表現が特徴。↑の並河 靖之と共に、2人のナミカワと呼ばれ明治の七宝産業をけん引。

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刺繍絵画

http://cdn.tv-osaka.co.jp/onair/detail/oaid=1246851/より引用 加藤達之助 獅子図

日本の伝統的な刺繍文化も西洋に高く評価され、明治期には輸出用の刺繍作品も多く制作されました。このリアルな質感を糸によって作るとか技術力がありすぎる……

自在置物(じざいおきもの)

By Ihimutefu (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

By Ihimutefu (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

日本の金属工芸。形のリアルさだけでなく、その体の動きさえも再現しようする。関節などが動くため内部の仕組みは非常に複雑で高度な技術力が必要。

画像は江戸時代末期の物だが、明治期には輸出用の作品が多く制作された。

明治の超絶技巧

明治には絵画や彫刻などのいわゆる芸術だけでなく、工芸の分野でも素晴らしい作品と達人が多く生まれました。受け継がれてきた伝統に、西洋からの技術と知識・考え方が融合。

これらの工芸の特徴は「輸出用」だったこと。まだ技術力が低く本格的な工業製品が作れなかった日本は、伝統工芸を活かした美術作品を輸出して貿易をしようと考えたのです。なので、芸術というより産業って感じ。

だけど、外国に流れた作品が多いせいで日本国内に残っている作品は少ないし、そのせいで知名度が低かったりするんですよねぇ。超もったいない。まさに超絶技巧のすさまじい作品も多いので興味のある方はぜひ詳しく調べてみてください。

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