『メディアミックス』とは? ~媒体を越える展開、メリット・デメリット~

漫画・ラノベのアニメ化とか、多いですよね~。しかし、メリットだけでなくデメリットもあると言えるでしょう。

というわけで、今回のテーマは「メディアミックス」。英語で書くとmedia mixでも、アメリカではメディアフランチャイズ(media franchise)と言うそうですよ?

メディアをミックス!

メディアミックスの元々の意味は、告業界で宣伝にテレビ・ラジオ・新聞などのメディア(=媒体)を組み合わせること。複数のメディアを組み合わせることで、より多くの人により深く宣伝できる。

例えば、新聞広告だけだと新聞を読まない人には伝わりません。そこにテレビCMを加えれば、新聞を読まない人にも伝えられますし、新聞を読む人には2重に宣伝できます。

しかし、今の日本ではサブカルチャーなどの分野で、1つの原作を元に漫画・アニメ・ゲーム・ドラマなどに広く展開するという意味で使われることが多いですよね。

現代だからこそ

多くのメディア(=媒体)がある現代だからこその現象だと言えるでしょう!

なぜなら、昔には「映画」「アニメ」「テレビドラマ」「電子ゲーム」こういったメディアそのものがないから。

アニメがないのにアニメ化なんてできませんし、電子ゲームが無いのに時代にゲーム化は不可能。多くのメディアがある現代だからこそ、それをミックスできるわけで

と言っても、昔から小説を題材にした劇などはありました。こういうのもメディアミックスでしょう。日本でも歌舞伎なんかは小説を元ネタにしてたりします。

日本におけるメディアミックスは、1973年の小松左京の小説「日本沈没」が映画、ラジオ、テレビドラマなどに展開したことが始まりだそう。その後、角川書店が自社の小説の映画化を繰り返したことでメディアミックスという考え方が定着しました。

多種多様な展開!

小説・漫画・アニメ・ゲーム(コンピュータゲーム)・音楽CD・テレビドラマ・映画・実写化・トレーディングカード・プラモデル、などなど……ミックスされるメディアは数多くの種類が。

シリーズとしての人気が高まるほど幅広いメディアが使われていくように。

シリーズによっては、原作とは違った方向性に別ルートで発展していくことも。1番分かりやすいのは任天堂のポケットモンスターでしょう。原作は電子ゲーム、知名度が高いメディアミックス展開としてはアニメ&映画化。

この2つは基本的な世界観は同じだけど、雰囲気は違いますよね。原作のゲームでは主人公は細かいキャラクター設定は付けられておらずプレイヤーの分身に過ぎません。

対してアニメ&映画の方ではサトシという固定された少年が長期にわたって主人公をしていてキャラクターとして確立しています。もはやゲームはゲームで、アニメはアニメ。「ゲームのアニメ化」を超えた独自の魅力があるでしょう。

このように単純に他のメディアで展開されるというだけでなく、それによって世界観が広がっていくこともメディアミックスの魅力と言えるかもしれませんね~。

場合によっては世界観が広がるどころか良い意味で世界観が崩壊してることもありますが(笑) 原作が真面目でシリアスな作品なのに、メディアミックスした派生作品がギャグ風味だったりしますからねぇ。

メディアミックスしにくい作品?

ちなみに他のメディアに展開しにくい作品ってのもあると思います。それは「主人公が固定、かつ喋らない」場合。具体的にはマリオシリーズとか。

マリオって超有名なのにメディアミックス少ないですよね(笑) 後、ゼルダの伝説もメディアミックスが少ない。主人公が固定されているのに主人公がしゃべらない、こういうのはゲーム以外じゃ難しいってことでしょう。

原作の主人公が喋らなくても、主人公を変えていいなら問題なし。↑に例を出したポケモンがそうですね。原作とアニメの主人公が違います。主人公が固定でも普通にしゃべってくれるなら大丈夫。一般的なマンガ・アニメ作品はこのパターン。

メリット・デメリット

ところで、メディアミックスは何のために行われるのか? と言えば、当然だけど企業の利益を増やすため。様々なメディアを利用する事で宣伝効果の向上と、関連商品の販売額の増加が狙えます。

小説をあまり読まない人でも、TVアニメにすれば興味を持ってもらえるかも? 「原作の小説だけでなくアニメの円盤、ゲームなども売れる!」なんてことが期待できる。これらが企業にとってのメリット。

ただし、問題もあって色んなメディアに拡大することで費用が大きくなってしまいます。これはデメリット。アニメを作ってCMしたりすると、お金が掛かりますもんね。ハイリスクハイリターンだと言えるかも。

最近ではメディアミックス自体が当たり前になっているのでアニメ化ぐらいではそこまで話題にならないのも辛いところ。

原作のファンを前提にしすぎて、メディアミックス作品だけを見てもよく分からないこともあったり。この場合は「既存のファンからの利益を増やす」ことには成功するかもしれませんが、「新しいファンを増やす」のは中々に難しいでしょう。

安易なメディアミックスはやってほしくない!

マンガ化・映画化・ゲーム化など色々なメディアミックスがあるけど、最近でよく聞くのは「アニメ化」でしょうか。マンガ・ライトノベルのアニメ化は非常に活発に行われています

ある程度の人気が出ればどんどんアニメ化しますし、逆に言えばアニメ化というのが人気作の証のような風潮があるでしょう。

しかし、私としては安易なメディアミックスは好きではありません。

原作を軽視した変な改変・声優の演技がキャラにあってない・無理やりに実写化されて嫌、などけっこう色々騒ぎになったりしますし。

みなさん、メディアミックスで嫌な思いをしたことって一度ぐらいはあるのでは? これはファンにとってのデメリット。

最近では人気になったらメディアミックスするのが当たり前になりすぎていて、質の悪い作品が出てくることも。

特に、実写化はよく話題になっている気が。原作を理解せずに製作者側だけの都合で行われた実写化なんてひどいもの……もちろん、原作の魅力をしっかり引き立てる上手い実写化はありですけど。

2次元と3次元(=実写)って、違うもの。当たり前すぎる話ですが。これを理解してないから失敗するんでしょう。

「2次元→実写」が簡単にできるはずもない。逆のパターン、「実写→2次元」を想像してみれば直感的に分かるのでは。実写の魅力を2次元で再現するのって難しそうですよね? 同じように、2次元の魅力を実写で再現するのも難しい。

実写化については、↓の記事にもう少し詳しくます

実写化が失敗する理由は何か!? ~製作者が全然分かってないこと~
漫画・アニメ・ラノベの実写化って失敗作が多いですよねぇ、最近だとテラフォーマーズとか。原因は色々とあるでしょうけど、1番大きな理由は作る人が根本的な所を分かってないからだと思います!というわけで、今回は「なぜ実写化には失敗作が多いのか?」に

 

さらに言えば、メディアごとに「メディアの特徴」があるはずだとも思います。小説とアニメ、マンガとゲーム、それぞれ違いますよね? 2次元と実写が違うように、漫画と小説も違うはず。

別の言い方をしてみると「メディアミックスしやすい作品」ってどんな作品なのでしょうか。

「あー、この小説って、マンガでもアニメでも実写ドラマでも行けそう」大げさに言えばこういうこと。みなさんどう思いますか? 小説だからこそ面白い小説とかゲームだからこそ面白いゲーム、そういう作品もあるんじゃないでしょうか。

まとめ

・日本におけるメディアミックスは、1973年の小松左京の小説「日本沈没」を映画などに展開したのが始まり

・多くのメディアがある現代だからこそ、それをミックスできる

・企業にとっては売り上げ増加を狙えるのがメリット。しかし、費用も増えるのがデメリット。

・シリーズによっては、原作とは違った方向性に別ルートで発展していくことも。ポケモンとかね

・メディアミックスしにくい作品ってのもあると思う。それは「主人公が固定、かつ喋らない」場合。具体的にはマリオシリーズなど。

・安易なメディアミックスは良くないと思う! 特に、実写化。