『主人公補正』について考えてみる! ~メインキャラクターの特権~

絶対に死なない! 異性に好意を持たれまくる! まぁ、しょうがありません。だって主人公なんだから

というわけで、今回のテーマは「主人公補正」。物語の主人公に対して、主に話の都合で明らかに有利な状態になることですね

主人公の特権!

軽く例を挙げると
・絶対に死なない
・周りから好かれる
・運が良すぎる
などなど……

特に深い理由はないけど、主人公だからそうなる。それが主人公補正!

みなさんも「あー、これは主人公補正だなぁ……」なんて感じたことがあるのでは?

映画でも良くありますよ。アクション映画で、敵がマシンガンとかで撃ちまくってきてるのに一発も当たらない、みたいな。

「ええ!? 百発ぐらい撃たれたよ!? 当たらなすぎじゃない?」って思っちゃいます(笑) そのくせ主人公側の攻撃はどんどん当たっちゃうんですからね~。敵に同情しますよ。

後は、どんな低確率な作戦でも成功させちゃうとかもありますよね。

主人公がシリアスな顔で「この作戦の成功率は0.1%だ……」とか言ってても、見てる側としては「はいはい成功するんでしょ? 知ってる知ってる。」みたいな気分では(笑) 主人公がミスって退場するはずがない。

こういった主人公への補正・優遇は作中の設定で細かく説明されることはめったに無く「作者・話の都合でそうしてある」わけですよ。リアルの事情で発生してる現象。まぁ要は、主人公補正を掛けないと話が先に進まない

面白くするためには必要

と言っても、悪いことばかりじゃありません。補正ゼロで途中でいきなり主人公が死ぬ物語なんて、面白くするのは難しいでしょう。

バトルものであっさり主人公に死なれちゃ物語がそこで終わってしまう。読んでて「ええ……今までの話はなんだったの?」ってなりますよね(笑)

後は、主人公にまったく補正をかけず、他のキャラと完全に平等にするのも難しい。全然目立たない、地味な主人公になっちゃいます。

誰が主人公なのかまったく分からない、目立つキャラが全然いない作品も面白くするのは大変でしょうね

何でもリアリティを追求すればいいってわけでもない。そういうことでしょう! 消費者としても無駄に突っ込みを入れず、エンターテイメントとして受け入れることも必要! さすがに無茶苦茶な主人公補正は、作品をつまらなくしてしまいますが……

また、「主人公補正を作中でしっかり説明している」作品もないわけではありません。上手く設定に盛り込めると面白いですね

例えば、「主人公は失敗しても記憶を持ったまま過去に戻れる」とか。主人公の主観的にはは失敗しまくってますが周りから見れば成功し続ける主人公。(まぁ、そもそも主人公だけ「過去に戻れる」のが主人公補正と言えばそうですが)

ゲームとかもある意味こんな感じ。現実世界のプレイヤーは苦労してるけど、主人公のキャラはハッピーエンドまで一直線

逆に考えてみると?

ちなみに、この主人公補正を逆に考えることもできます。つまり「最後までたどり着いたから、主人公に選ばれている」

ぱっと見だと意味不明かもしれませんが、これは現実では良くあるパターン。「戦争の英雄で敵を滅ぼした」「素晴らしい政治をして国を繁栄させた」「大発見をして科学を進歩させた」こういった、すごい人って現実にもいますよね

歴史の中ではフィクションを超えるような、とんでもないことをやっている人がいて多くの物語でその活躍が描かれます。伝記・ノンフィクション歴史小説などなど

この場合、主人公補正があるからすごいんではなくて、すごいことをやり遂げたから物語の主人公になっているわけで。日本で言えば、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康などが有名でしょうか?

まとめ

・絶対に死なない、周りから好かれまくる、運が良すぎる……などなど

・こういった主人公への補正、優遇は作中の設定で細かく説明されることはめったに無い

・ただし、主人公補正ゼロで作品を面白くするのも難しい。何でもリアリティを追求すればいいってわけでもない。

・ちなみに、「最後までたどり着いたから、主人公に選ばれている」と逆に考えることもできる。現実だとよくあるパターン。

 

必ず勝つのが主人公補正なら、絶対に負けてしまうのは悪役補正と言えるのでは!

『悪役』の魅力と、負ける運命の悲しさについて!
悪役がステキな作品は、良いですよね! 負ける運命のキャラを如何に魅力的に表現できるかってのも大事な所でしょう。というわけで、今回のテーマは「悪役」。文字通り、悪事を行い主人公と対立するキャラクター・役者のことですね。英語で言えば、Villa

こちらもオススメ

キャラクターが「記号」じゃなく、「人格」が感じられる作品は面白い
個性の薄い量産品と言うか……ストーリーに必要だから配置されているだけって感じ? そういうキャラが多いと微妙ですよねというわけで、今回はフィクションのキャラクターの存在感について書いてみようと思います。「記号」にしか感じられないキャラクターが