価値を信じていない男が、宝石について色々と考えてみる(笑) ~人工宝石・誕生石など~

天然宝石と合成宝石、誕生石などなど! 宝石って本当に美しい、でも、その美しさを人工的に再現できるようになっても天然ものばっかり評価されるという……


(この記事の画像は、すべてウィキペディアより)

というわけで、今回のテーマは「宝石」。その輝き・質感で大昔から人びとを引きつけている物。英語で言えばジュエル(jewel)。数多くありますが有名なのは70種類ほど。

普通の石・鉱物と「宝石」の違いは何か? やはり、美しさと希少性、でしょう! 美しく珍しい石や鉱物が宝石と呼ばれ珍重されるわけです

うーん、すごく美しい。この色合い! この輝き! 「宝」石、宝の石と呼ばれるのも分かります。

生成要因による分類と、評価の不思議

最近では技術の進歩によって人工的に宝石を作り出すことが可能になっています! 考えてみると面白い。

天然宝石

カットや研磨を除き、(模倣宝石に対して)人の手が加わっていない宝石。古くから王侯貴族が所有しているもの・王冠などに取り付けられているもの・博物館などに収蔵されていたりするものが多い。特に大きな石についてはホープダイヤモンドといった固有名が付けられることも。

宝石のなかでは確実に資産価値があり、現在でもごくまれに大きなものが産出されますが種類によっては非常に珍しいので高値で取引されるとのこと。

処理宝石

天然宝石にカットや研磨以外の外観の改良(エンハンスメント)・改変(トリートメント)処理が加えられた石。天然宝石に含められることが多いようです。

宝石店で天然を言っているものの多くはこれ。見た目は美しいが資産価値は高くありません。

主な処理には加熱(黄水晶)、電磁波・放射線照射(ブルートパーズ)、着色目的を含めたガラスやオイルの含浸(エメラルド)、貴金属類の蒸着(アクアオーラなど)。

経年変化や長期にわたる紫外線、ひどい場合は超音波洗浄機による洗浄で処理前の姿に戻ってしまうことがあるとのこと!

天然ものの宝石も、多くは研磨とカット以外の様々な処理が加えられている! みなさん、知ってました? 多くの宝石の美しさは自然の神秘というより、人間の必死の努力の結果だった!

合成宝石(人工宝石)

天然宝石と同一の成分から科学的に作り出された宝石。天然宝石と化学成分・物理特性・内部構造が同じ。

ベルヌーイ法という方法で合成されたものは組成や結晶構造は全く同じにもかかわらず、単なる飾り石とされ宝石扱いされないことが普通だとか。

しかし、天然宝石にはよくある内包物(インクルージョン)やヒビ・傷がないので、見た目は天然宝石より美しいとも言えます。

この記事の最初に、宝石の定義とは「美しさと希少性」だと書きました。しかし、こうなってくるとよく分からない(笑)

美しさだけで言えば、人類は天然宝石より美しい人工宝石を作れるわけで! にも関わらず、人工の宝石は価値を認められません。

天然宝石に処理をするより、初めから完全な合成宝石を作った方が話が早いような気もしますが。処理などをするにしても、わざわざ天然宝石を掘り出して処理するより合成宝石を材料にした方が……

まぁ、つまり今となっては「希少性」だけが宝石の価値だってことでしょうか? 美しい量産品よりも、ヒビ・傷がある天然ものの方が人気なんですもん。美しさなんて意外と重要じゃない……?

人造宝石

天然宝石とは異なる物質を使用して作り出された、天然宝石的なもの。もともとは工業用材料の開発において偶然生み出されたものを宝石向けに転用。キュービック・ジルコニア (CZ) など。

模造宝石

ガラス・プラスチック・陶器・骨・植物などを使用して天然宝石を模したもの。ラインストーンやタチウオの皮を貼った模造真珠、プラスチックパールなど。

人間は宝石的な美しさだけなら簡単に再現できるだけの技術を手に入れた。しかし、天然ものだけが尊重される。中々に複雑なものですね(笑)

 

珍しさだけで判断するのは微妙な気がしますよ

希少価値だけで判断するのは、どうなの?
確かに珍しい物事は貴重です。しかし、それはありふれたものには価値が無い、ってことじゃあないような? 珍しくなくても価値があったりするでしょ!

特別な力が宿っている?

↑で「人口で美しい宝石が作れるなら、天然ものにこだわる必要なくない?」的なことを書きましたが、そう単純な話でもありませんよね~。

宝石は美しいだけでなく、何かしらの特別なパワーを持っているという考えも根強いからです。こうなると「合成宝石にはパワーがない! やっぱり天然がいい!」って話になるでしょう。花言葉と同じような「石言葉」もあるそうですし。

歴史的にも大昔から様々な民族のあいだで、貴石・宝石に特殊な力があると考えられてきました。確かに、現代の科学知識が無い昔の人が宝石をみたら何か素晴らしい魔法のアイテムだと思っても不思議じゃありません。

ヒスイはマヤ文明やアステカ文明では呪術の道具として用いられており、紫水晶は西洋では魔術や毒を防ぐ力をもっていると信じられていたとのこと。

ま~、宝石って超きれいで超神秘的! 想像力が刺激される! こういったファンタジー・オカルト・スピリチュアル的な発想が現在にも残っているのも分かります。確かに、パワーありそうですもんね(笑)

誕生石

こういった考え方で1番有名なのは「誕生石」でしょうか。これは1月から12月までのそれぞれの月に結び付けられた宝石。自分の生まれた月の宝石を身につけるとなんらかの加護があると言われています。

さらには1月1日から12月31日までのそれぞれの日に因む宝石もあって、こちらは特に誕生日石と呼ぶらしいですよ。

↓の表はウィキペディアより引用。誕生日石が複数ある月もあります。

1月ガーネット(柘榴石)
石言葉:『真実』『求愛』『忠実』『勝利』『貞操』『優雅』
2月アメシスト(紫水晶)
『誠実』『心の平和』『覚醒』『愛情』『高貴』
3月アクアマリン(藍玉)

『勇敢』『聡明』『沈着』『幸福』『富』
コーラル(珊瑚)
『帝王』『長寿』『知恵』『確実な成長』『幸福』

ブラッドストーン(血玉、血玉髄)
『勇気』『救済』『献身』『堅固』『救いの力』

4月
ダイヤモンド(金剛石)
『純潔』『不屈』『貞節』『永遠の絆』『清浄無垢』『至宝の輝き』

クォーツ(水晶)
『純粋』『浄化』『純真』『繁栄』『神秘的』『完璧』
5月エメラルド(翠玉、緑玉)
『幸福』『希望』『幸運』『結婚』ヒスイ(翡翠)
『長寿』『徳』『精神』『道徳』『健康と繁栄』
6月
パール(真珠)
『健康』『富』『円満』『完成』『女王の品格』『安産のお守り』

ムーンストーン(月長石)
『純粋な恋』『恋の予感』『純粋な愛』『愛の予感』『悪魔払い』

アレキサンドライト(金緑石)
『秘めた思い』『沈着』『勇敢』
7月ルビー(紅玉)
『情熱』『仁愛』『愛』『威厳』カーネリアン(紅玉髄)
『連帯』『友情』『明晰な思考』『満足』『威厳』『純愛』
8月
ペリドット(橄欖石)
『安心』『平和』『和合』『豊穣』

サードニックス(紅縞瑪瑙)
『結婚運』『夫婦和合』『夫婦の幸福』『厄除け』
9月 
サファイア(青玉)
『誠実』『慈愛』『賢明』『不変』

アイオライト(菫青石)
『自己同一性』『徳望』『不安の解消』『癒し』
10月オパール(蛋白石)
『潔白』『無邪気』『歓喜』『安楽』

トルマリン(電気石)
『希望』『慢心』『健康』『芸術的センス』

ローズクォーツ(紅水晶)
『真実の愛』『平和』『調和』『恋愛』
11月
トパーズ(黄玉)
『潔白』『知性』『直感』『友情』

シトリン(黄水晶)
『人間関係』『社交性』『金運』『表現力』

ゴールデンサファイア
『やすらぎ』『名誉』『祈願』『穏やかな人間関係』
12月
ターコイズ(トルコ石)
『闘争心』『安全』『繁栄』『強運』

ブルージルコン(風信子石)
『幻覚』『夢見る思い』

タンザナイト(灰簾石)
『空想』『冷静』『神秘』

ラピスラズリ(瑠璃)
『崇高』『尊厳』『健康』『幸運』

石言葉を見てて思いましたけど、なんというか厨二病っぽくないですか(笑) 

ダイヤモンドとか『純潔』で『不屈』で『貞節』で『永遠の絆』で『清浄無垢』で『至宝の輝き』、ですよ? どんだけやねん! って思っちゃいます。

今日の誕生石は1912年に米国宝石商組合で定められたものを基にして、1952年にアメリカ宝石小売商組合など複数の団体によって改訂されたものが基準となっているとのこと。

誕生石の種類は国によって若干の違いが。起源としてはユダヤ教の旧約聖書に出てくる12の宝石が有力だと言われています。

宝石店の販売戦略に深く関わりがあると言われ、要は売るための宣伝文句だってことでしょう! 例えば1月の誕生石であるガーネットには想像力・物事を見抜く能力が高めたり、友情や愛を深めるパワーがあったりするとのこと(笑)

パワーストーン

似たようなアイディアとして「パワーストーン」もあります。宝石の中でも特別な力が宿っている石のこと。代表的な効果としてはヒーリングや幸運。

1970年代アメリカ合衆国でのヒッピー文化から誕生し、石に癒し(ヒーリング)の力があるとする人々が登場。特に癒しの力が大きいと考えられていたのが水晶。「クリスタルパワー」という言葉が作られ、水晶による癒しの効果が説かれるように。

ファンタジーと宝石

このような宝石に特別な力があるというアイディアはファンタジーとも非常に相性が良く、多くの作品の中に登場します。高い魔力を持ち、魔法を強化したり魔除けになったり。天空の城ラピュタの「飛行石」は有名でしょう!

RPGでは属性システムと組み合わせれることも。ルビーを装備すると火属性がアップ、サファイアを装備すると水属性がアップ! とかありますよね~。

また、宝石を中心とした世界観の作品も色々と。宝石の町・宝石人間などの設定も馴染みがあるでしょう。

やはり、宝石という存在はとても幻想的。想像力が刺激されます!

自然の神秘

こんな美しいものを生み出すなんて、やはり自然はすごい。

たとえ希少価値が無くても不思議なパワーが何も無くても、宝石ってのは美しいでしょう。人間から見ればとんでもなく長い時間を掛けて地面の中でゆっくりと出来上がった鉱物の結晶。

地球はゆっくりと宝石を作り続け、今も地球の各地で宝石が成長していて、未来でも同じことが起こり続ける。ロマン!

宝石は物理法則と化学反応によって生まれた無機物の一種にすぎないのでしょう。だけど、そんな物理法則と化学反応があるってことが素晴らしい!

宝石を見ると自然の神秘・宇宙の奇跡を感じずにはいられません。オカルト・スピリチュアル的な意味じゃなく、現実世界の素晴らしさって意味ですが(笑)

まとめ

 

・最近では、天然ものより美しい人工宝石が作れたりする。だけど評価は低い。意外と「美しさ」なんてどうでもいいんだろうか? 希少価値だけが重要?

・ただし、宝石には特別なパワーがあるという考え方も根強い。石言葉とか

・確かに、宝石って神秘的で想像力が刺激される!

・石言葉とかパワーストーンとか、けっきょくは売るための宣伝文句でしょ

・ファンタジー作品の中にも宝石ってよく出てくるよね。属性と組み合わせたり

・こんな美しいものを生み出すなんて、やはり自然はすごい

 

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