最高の「web漫画サイト」を妄想してみる……! 無料かつ、作者にも利益の出るシステムは?

たくさんのweb漫画サイトがあるのはいいんだけど……ぶっちゃけ作品がバラバラに分散していて面倒くさい。読者としては1つのサイトに全部まとまっていてくれた方がいいんですよね。

それに、今あるサービスって色々な不満があったりもしますし。というわけで今回は読者の視点から「最高のweb漫画サイト」を妄想してみます!

まず定義として、編集者が選んだ作品しか掲載されないもの「web漫画連載サイト」、利用者が自由に作品を投稿できるものを「web漫画投稿サイト」、両方をふくめた全体を「web漫画サイト」と呼ぶことにします。

この記事では考えるのは「最高のweb漫画投稿サイト」になります。やはり多くの人が作品を投稿できた方が幅広い内容の漫画が読めて楽しいですよね。

また、この記事では「プロでない人でも作品から収入が生まれるようにする方法」を考えていこうと思います。なので、プロが本業としてやってる連載タイプはすでに収入がバリバリ発生してて改めて考える必要が無いので置いておきます。

ただし、私は作品を投稿したことは無いので、その部分については詳しくありません。あくまで読者目線です。ご了承ください。

 

読者としての、ぶっちゃけた要望

まず、私がweb漫画サイトに求める主な要素を書き出してみます。

①無料

消費者の正直な欲望をだだ漏れにするならば、やっぱり「無料で、すべてのサービスが利用できて、すべての作品が読める」のがいいですよね。

ここで言うサービスは投稿者側のシステムも含めます。

②登録の必要なし

無料ってだけなら割と多いというか有料の方が少ないかもしれません。しかし、「登録しないとサービスが使えません!」ってwebサイト・アプリが多いんですよねぇ。これも面倒。

たとえば、ニコニコ漫画とか私的には使いやすくていい感じだけど、アカウントは必要。

また、サービス全体じゃなくても「一部作品は登録した人だけ読めます」「アカウントを持ってないとお気に入り機能は使えません」みたいなパターンも多数。」

登録せずにすべての作品を読めて、すべてのサービスが使えて便利。これが理想でしょう。

今どき、できるだけ個人情報は渡したくないもの。いちいちアプリをダウンロードして登録するのもちょっとした手間。

それに登録が必要だと、他の人に勧めにくいんですよ。「ねぇねぇ、このアプリいいからダウンロードして登録して!」とか、なんだか企業の営業みたいになっちゃうし。これは私が気にしすぎかもしれませんが……

まぁ、投稿サイトを利用する作者には個人アカウントが必要になるでしょうけど。Aさんの作品とBさんの作品が混ざったりしたら大変です(笑) しっかり区別しておかないと。

なので、投稿する人はアカウント登録が必要ですね。あくまで読者サービスには登録必要なしってことで。

③読みやすく親切な構造

web漫画サイトによっては使いにくい・不親切だと思う構造のところもあります。

例えば、漫画アプリとしては大手の「マンガボックス インディーズ」はシンプルで読みやすくて良いんだけど、作品ごとの更新日時が分からないんですよね……

最新話が1日前に投稿されたのか、1年前に投稿されたのかが分からない! web漫画は更新タイミングが不安定&途中で停止することがよくあるので、今でも安定して更新されているかどうか判断できるのはすごい重要なのに。

こういうのは不親切。読者としては不満を感じてしまいます。

私の知ってるwebサイトでは「ニコニコ漫画」は割といい感じ。更新日は分かるし、ジャンル分け、細かいランキングなどもあり。ただし、ニコニコアカウントの登録が必要。

④1話~最新話まで続けて読める

これは特に会社が運営している連載タイプに対する要望。連載タイプだと「webでは1話と最新話だけ読めます! 途中の部分は単行本買ってね!」的なシステムが多いんですよねぇ。間が飛んでいる。

紙の週刊誌と似たような雰囲気だと言えるでしょう。最新話を追いかけていき、気に入ったら単行本を買って読み返す。

でも、読者としては1話~最新話までweb上で続けて読めた方が嬉しいわけですよ。

特に新しい作品を読み始めたり、人に勧める時に困る。1話と最新話だけだと、その作品が面白いかどうか判断しにくいじゃないですか!

1話、2話、55話とかなってると「う~ん……」ってなりません?

初めから連載を追いかけていればストーリーが分かるけど、途中から最新話だけ読んでも理解するのが大変。

すべての作品が1話~最新話まで掲載されているなら、じっくり通して読んでから連載を追いかけるか判断できる。間違いなく便利です。

⑤書籍化されても、作品が削除・更新停止しない

こちらは主に投稿タイプの内容。今まで読んでいた作品が「単行本になるので途中の話を削除します」とか「出版社が運営している連載タイプのところで枠をもらえたので、ここでの更新は終わります」みたいな展開になることがある。みなさんにも経験あるのでは。

まぁ、これは投稿サイトのシステムそのものではなく作品1つ1つの話になりますが。でも読者として不満を感じるところではあるので、まとめて考えていきますよ。

もちろん、こういうのは作者としては良いことでしょう。人気になり出版社から声をかけてもらい、ただの一般人の無料掲載からレベルアップ。ファンとしても喜ぶべきです。

でも、やはり今まで読めていた作品がwebで閲覧できなくなると読者としては悲しい。書籍化されても今まで通り読めるのが理想でしょう。

 

というわけで、私の読者としての5つのわがまま要望でした。ちなみに、この5つをクリアした連載タイプのwebサイトはすでに存在してたり。「ツイ4」というサービスで、出版社のやってるwebサイトだけど無料かつ無登録で1話から読めるし書籍化されても消えない!

でも、私が欲しいのは投稿タイプのwebサイトなので話を続けます。

作者にも都合がある! 金にならん!

さて、今までは読者視点だけで書いてきましたが、漫画サイトに関わっているのは読者だけではありません。何と言っても漫画を描いてくださっている作者さまたちがいますよね。

なぜ「無料で1話~最新話まで続けて読めない」のか、「書籍化されると作品が削除・更新停止になる」のか。

それは作者さまの都合です。つまり、こうしないと単行本化されても売れない。そして、本が売れないと金にならない。webサイトで全話が読めちゃうなら、本を買う理由が無くなりますから。

読者作者(投稿者)の意見が対立している。

もちろん、作者さまが書いてくださっているからこそ読者は漫画を読める。

そして「せっかく頑張って描いている作品なんだからタダ働きじゃなくて、それに見合った金銭的な報酬が欲しい。」と作者さまが思うのは当然のこと。趣味だったものが実益にもなるとか、やる気も倍増でしょう。

この場合は読者が贅沢言いすぎなんですよね。しかし、この記事は贅沢言いたい読者目線なので話を続けます。

さてさて、ここまで読者VS作者という構図で書いてきました。でも、現実にはもっと複雑です。次の関係者は出版社。作者に声をかけて一緒に本を作成し、それを売ることで利益を出そうとします。

「無料で1話~最新話まで続けて読めない」「書籍化されると作品が削除・更新停止になる」、こうすることで直接的に本を売ろうとしているのは作者よりも出版社だと言えるでしょう。

図をより正確に書き直すと↓

はい、ここで考えるべきポイントが見えてきます。つまり、「無料で1話~最新話まで続けて読める」「書籍化されても作品が削除・更新停止にならない」状態でも単行本が売れればいいわけですよ。

というか、「無料で1話~最新話まで続けて読める」「書籍化されても作品が削除・更新停止にならない」方が単行本が売れるって状況になればいい! むしろ全部読めて、消さない方が売れる。

作者・出版社は単行本を売ることによってお金が欲しいだけ。最新話しか読めなくする・今までのweb掲載を消す、というのは手段にすぎません。本さえ売れれば文句は出ない。

また、さらに言えば作者としては本が売れなくても収入があればいい。本を売る以外の別の手段で金になるのであれば、それでもいいはずです。

関係者は4人

さて、最後にオマケキャラとして第4の関係者がいます。それは運営者そのwebサイトを構築して直接的に運営している人。この人の利益も考えないと行けません。webサイトの運営には維持管理費も必要で、お金が無いと運営を続けられない。

出版社がやっている多くの連載タイプでは出版社=運営者。だから、分けて考える必要はありません。

しかし、私の妄想するwebサイトでは出版社とは違う組織になるでしょう。出版社=運営者だと、その出版社の都合が優先されるすぎるので。

具体的には、

・他社の作品は掲載できない

・どうしても単行本にして売ろうとする(出版社の本業はwebサイト運営ではなく紙の本を売ること)

出版社=運営者というのが読者の不満点が出てくる大きな原因でもある。運営の自由度が下がるのです。運営者は出版社じゃない、独立した存在の方が良い。そうするとライバル会社の作品であっても同じwebサイトに掲載できるようにもなります。

まとめると、

①読者・作者が無料で使える。

②読者は登録の必要なし(作者は管理のためにアカウントがどうしても必要)

③読みやすく親切な構造

④すべての作品が無料かつ登録なしで1話~最新話まで続けて読める

⑤書籍化されても、作品が削除・更新停止しない

⑥作者・出版社・運営者に金銭的な報酬を発生させる

⑦運営者は既存の出版社ではない(より中立で自由度の高い運営が可能に)

この7つの条件を満たすものが最高のweb漫画サイトなわけです。

ここから先は主に④~⑦について考えていきますよ。

提案 webサイトに販売・宣伝機能を直接つける

「無料で1話~最新話まで続けて読める」「書籍化されても作品が削除・更新停止にならない」方が単行本が売れるなら作者・出版社から文句は出ないし読者も喜ぶ。

でも、どうするべきか?

ここからが私の提案であり妄想になります。webサイトに販売機能を直接つければいいんじゃないかと。

今あるweb漫画投稿サイトでも、作者さまによる宣伝ってのは行われています。でも、それは作者のコメントなどによって個人的に行われているだけでシステムとしては搭載されてないんですよ。ここが問題なのでは?

↓作者ページなどに書いてあるだけ。

本の販売宣伝としては弱いわけです。だから、下の部分に本の販売リンクをダイレクトに埋め込む! もちろん紙じゃなくて電子書籍などのwebアイテムでも可。あとはキャラグッズなどもOK。作者さまが自由に設定できる。

↓こういう感じのやつ

こうすることでweb漫画サイト自体が強烈な販売ツールになるはず。よって、web掲載を消さない方が単行本が売れる! これで出版社も納得。web掲載を消すことは、そのまま販売ルートを消すことになるので。

見た目のイメージとしてはニコニコ動画に近いですかね。あそこは動画下に関連グッズなどが表示されてます。まぁ、あれは視聴者が勝手に選ぶものなので少し違いますが。

前提条件として「1話~最新話まで無料公開されてる」のに売れるのか? と気になる人も多いでしょう。そう心配するから出版社の人はweb連載を消すんわけだし。

でも、その作品が面白くてファンが多いなら普通に売れると思いますよ。初めから有料だと嫌だけど、面白いと確信できればファンとして感謝の気持ちを支払いたくなるもの。

流行りのソシャゲだって、基本プレイは無料でも利益出てますし。自分が楽しんでるものにお金を払いたくなる人は多いのです。無料+任意で課金可能。

また、単行本だけの外伝とかオマケ漫画を付けるなどの方法もあるでしょう。web掲載では読めない+αがあれば、本を買う十分な動機になります。

投げ銭ボタンも付ける

しかし、書籍の販売機能を付けるだけでは書籍化されてない作者さまには収入が発生しません。

web漫画全体で見れば書籍化される作品なんて少数なわけで、これだと大多数の作者には何のメリットもないことに。販売アイテムとして電子書籍などを作れば済む話だけど、それも少し手間がかかるし。

そこで書籍化されていない人も含めたすべての作品ページに「投げ銭ボタン」を設置します。このボタンをクリックすることで、本の印税を通すのではなく直接作者にお金を渡すことが可能。

これは大人気web漫画「胎界主」の作者さまが実際にやっていること。金額は見えませんが、少なくとも0ではないよう様子。面白い漫画の作者になら送金してもいい! って人はいるってことの証明でしょう。

まぁ、具体的な手続きをどうするかは難しいところですが……胎界主の場合だと、クリックすると銀行口座の番号が見えるだけ。送金自体は手動の銀行振り込みなんですよねぇ。

今だと電子マネーとかを使えば、本当にクリックするだけで送金できるシステムを作れたりするのでは? この部分だけは登録必須になるかも……まぁ、投げ銭したい人だけが自分の意思で任意に登録できるだけなら条件はクリアしてるでしょう。

ともかく、投げ銭ボタンをシステムに組み込むことで書籍化・グッズ販売などをしていない作者さまにもお金を渡せるようにする。

書籍・グッズの販売リンク+投げ銭ボタン、これをすべての作品に対して組み込むことで「web掲載をしてるだけで金になる」「書籍化されても、web掲載を消さない方が本・グッズが売れる」ってのが実現できるのでは!

最後に運営者の収益をどこから得るかについては、販売リンクから手数料でも取ればいいんじゃないかと。そのweb漫画サイトから発生した売り上げの5%はサイト運営者への手数料となります、みたいな。

漫画を描く、それが副業になるwebサイトが必要

現状だと「作品を投稿してるだけだと、どれだけ大人気になっても1円の収入も生まれないwebマンガ投稿サイト」が多すぎんなんですよね。

たとえば「新都社」なんかは投稿サイトとしてはシンプルでいいんだけど、ここで人気になってもコメントがもらえるだけ。お金が欲しくなったら、新都社を捨てて商業に出ていくしかない。

実力があって真剣に描いている人ほど出版社にとられていくわけ。これはwebサイトの利用者としては悲しい。だけど、webサイトに投稿してるだけで金になるなら状況は変わるはず。

趣味じゃなくて副業ぐらいにはなるべきなんですよ。漫画を描く、それが副業になるwebサイトが必要。商業デビューしなくても読者から直接に対価をもらえる。多くの人を楽しませている作品の価値が0円のわけがない。

なおかつ、読むこと自体は全話無料に。その方が読者数は増えるし、読者が増えると投稿される作品の数も増える。そして、読者は強制されるのではなく楽しませてもらっている対価として払いたい作者に渡したい分だけ渡す。

まとめ

・書籍とグッズの販売リンク+投げ銭ボタン、これをすべての作品に対して組み込む

・運営者を出版社ではなく独立した組織に

これにより

読者:すべての作品を1話~最新話まで無料で読める

作者:webサイトに投稿してるだけで、販売リンク+投げ銭ボタンで収入を得られる。

出版社:web掲載を消さない方が強力な販売ツールによって売り上げが増加

運営:リンクからの売り上げの一部を手数料として受け取る

結果、4人の関係者がすべてが喜び読者にとって超嬉しい最高のweb漫画サイトができるはず! そして、最高の場所ができれば多くの人がそこに集まってくるようになり、今の分散し面倒な状態も改善されてますます便利!

まぁ……今まで実現してないってことは何か大問題があるんでしょうけど! しょせん、一般人の妄想なので。これぐらいのことなら他の人も思いつくはず。

私には、この妄想を現実にするだけの実力・人脈はありません。だれか、最高のweb漫画サイトを作ってくれないですかね~。

 

 

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