平野耕太に見る、コマからはみ出す描き方

この人のマンガを意識して見てみると、この演出がすごく多い。中々に面白い表現だと思います。

コマから飛び出す演出

まず、一般的な描き方。コマに収まるように絵を描くのが基本。

そして、こちらが平野耕太さん(以下、敬称略)が良く使う描き方。

見ての通り、キャラクターなどをコマの線から大きくはみ出して描く演出ですね。左下の部分が枠の上まで伸びています。

まさにコマから「飛び出ている」感じで、立体感と迫力が増す描き方でしょう。枠の上に絵を描くことで「コマが後ろ、キャラが前」という前後の遠近感が生まれます。

↑の図を見てもらっても青い丸が四角い枠より前にあるように見えるはず。キャラがぐぐっと近く感じるので迫力もアップ!

平野耕太は、はみ出し演出をよく使う

平野耕太は、この演出をよく使う漫画家だと思います。この人だけのオリジナルな描き方ではないけど他の漫画家より使用回数がすごく多い! しかも、回数だけでなくはみ出している面積も大きい!

代表作である『ヘルシング』と『ドリフターズ』を意識して見てみるとけっこうな頻度で出てきます。持ってる人は一度この演出を意識しながら読んでみてください。

「またか! 本当に多いなぁ。ちょっとクドいような……?」なんて感じるぐらい使われてますよ(笑) もちろん、普通にストーリーを追っている分には気になりませんけどね。

個人的にヘルシング、ドリフターズの魅力の1つは迫力ある絵柄だと思います。キャラに強い存在感があり、バトルもダイナミック。

こういう作品だからこそ、枠からはみ出す描き方がよく合っている。自分の作風に効果的な演出できるってのもさすがプロの漫画家。

コマを使った演出、マンガならではの表現

この「枠からはみ出して描く」というのは、マンガならでは表現じゃないかと。アニメではできないような。コマの枠があるから、そこからはみ出してかけるわけで。コマがないなら「コマからはみ出す」こともできません。

比べてアニメだと常に画面いっぱいに絵が映り続けています。つまり、マンガのコマ割りと余白にあたる部分はなし。余白がないから、余白にはみ出すことも不可能。まぁ、少し前に流行った飛び出す3Dなんかは似たような表現かもしれませんが……

何にせよ、コマを使った演出はコマ割りがあるマンガだからこそですよね。この記事で書いてきたはみ出し方だけでなく、コマの大きさを変えることで重要なところを派手にしたり。

コマの使い方はマンガにとって重要であり、マンガならではの特徴とも言えるでしょう。色んな漫画家さんの作品を読み比べてみると、コマ割りに違いがあったりします。コマ割りって意外と個性が出る部分。面白い作品は、やはりコマ割りも上手い。

ストーリーや絵柄などが注目されることが多いけれど、マンガを読むときは1回ぐらいコマの使い方を意識して見るのも面白い気がします。

まとめ

・コマからはみ出して描くと、立体感と迫力がアップ! 「コマが後ろ、キャラが前」という前後の遠近感が生まれる。

・コマを使った演出というのはコマ割りがあるマンガだからこそ。アニメではできないような。

 

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