『履物』について考えてみる ~人類特有の不思議なアイテム?~

西洋の靴・日本の草履、世界中に履物の文化はあるけど改めて考えると面白いですよね。靴を履いた動物なんて人間以外にはいません。

この記事の画像は、すべてウィキペディアより

というわけで、今回のテーマは「履物」。足の裏を保護するものであり、ファッションの一部としても重要アイテム。英語だとfootwear。

構造は大きく分けて2つ。靴やサンダルのように足を包むものと、サンダルや草履のようにひも状のものを指で挟むタイプ。このひも状の部分を「鼻緒(はなお)」と言います。英語だとsandal strapなどと呼ぶそう。


↑足を包む靴タイプ

↑足を包まないタイプ。赤いひもが鼻緒。

足の裏を保護するもの!

履物の一番の目的は、足の裏を保護すること! ファッションの一部としても重要だけどオシャレは副産物。始まりは非常に実用的なものでしょう

履物がないと外を歩けませんよね~。一瞬にして足の裏がボロボロになりますよ(笑) ちょっとした凹凸で傷だらけになり、夏場はやけどして冬場は凍傷になりそう。当たり前すぎるアイテムだけど、かなりの重要装備。

まぁ、現代人の足の裏がここまで弱いのは履物を使ってるせいですが。裸足で暮らしていれば傷などを防ぐために足の裏が角質化して硬くなり、防御力が上がります。

原始人の時代は履物なんて使っていませんし。人間は履物がなくても生活できるようにはなっている。でも、あった方が足が保護されるのは間違いなし!

「履物」というアイディアがいつ発明されたのかは分かっていません。しかし、アメリカのオレゴン州のフォートロック洞窟で発見された、樹皮を編んで作られたサンダルは1万5百年ほど前のものであるとみられていて、かなり古い時代からあったようです

思いついた人、天才じゃね?

しかし、靴にしろ草履にしろ「履物」というアイディアを思いついた人は天才では! 足の裏と地面の間に、別の物を差し込んで固定する。今となっては当たり前すぎますが、すごい発想だと思いません?

自然界には「履物」なんて概念は無い。履物を利用するのは人間だけ。靴を履いてる動物なんていません。犬も猫もサルも、靴なんて履いない(笑)

お手本がないんですよ。0から1を生み出したと言えるのでは? 履物がいつ発明されたのかは分かっていませんが、思いついた人は天才だと思いますね~。

ここからは私の想像で全く根拠のない話だけど、たぶん草食動物のひづめからヒントを得たのでは? 牛とか馬のひづめって、足の先だけ硬質化してますよね。ああいうのも見て「足の裏に何か付けたら便利なんじゃね……!?」って閃いたんじゃないでしょうか。

後、これも全く根拠のない想像だけど、人類が北極近くまで生活圏を広げられたのは履物を発明したからでは? 履物無しで素足だと冷えすぎるので。足の裏を保護する履物ができたこそツンドラなどの氷の大地でも暮らしていけるようになったのかも。

日本における履物の歴史

日本だと古墳時代には履物が使われていたと分かってます。しかし、全員ではなく上流階級の人々だけが使っていたとのこと。

また、奈良時代の履物は中国から影響を受けた靴に近いタイプとのこと。日本も初期の段階では靴タイプだったんですね。

平安時代になると草鞋(わらじ)・草履(ぞうり)・下駄(げた)など、日本独自の履物が登場してきて以後は鼻緒のあるタイプが主流になります。

大きな理由は日本の高温多湿の環境では足を包み込んでしまう靴タイプは蒸れるから。当たり前だけど履物にしろ服にしろ、文化は地域の自然環境に合わせたものになる。

再び靴タイプが増えるのは明治維新が起きて西洋の靴文化が入ってきた後。

また、平安時代から上流階級以外の人でも履物を使うことが普通になっていきました。

ファッションへの転嫁と迷走

時代が進むにつれて初期の意味合いが薄れていき、だんだん意味不明になるのは多くの分野であること(笑)

履物の場合も自然の中でよりスムーズな活動をするための実用品だったはずが、途中から見た目を重視しすぎて移動性が低いものが出てきました。

ハイヒールが代表でしょう。あれ、めっちゃ歩きにくいですよね(笑) 走ることなんて不可能では? たぶん、ハイヒールを脱いで素足で移動した方がマシじゃないでしょうか。


↑歩きやすいわけがない

背が高く見えたり足の動きが強調されたりとファッション的にはいいけど、実用性は低い。また、重心が安定しなくなったり、姿勢が悪くなったり、指が押しつぶされて変形するなど健康上の問題点も指摘されています。元々の実用品という視点から見れば、完全に本末転倒。

ハイヒールの起源としては、紀元前400年代に地中海のアテネで、背を高く見せるハイヒールが遊女間に流行していたことが確認されています。当時は男性も履いていたとのこと。

実はフランス国王ルイ14世が背を高く見せるために愛用していたり、近代初期にまでは男女を問わず利用していました。知ってました?

人間って素晴らしい実用品を生み出すけど、どんどん意味不明にしていったりもするものですねぇ(笑)

まとめ

・思いついた人、天才じゃね?

・人間以外に靴を履いた動物なんていない

・構造は大きく分けて2つ。靴やサンダルのように足を包むものと、サンダルや草履のようにひも状のものを指で挟むタイプ。

・日本がひもタイプだったのは靴タイプだと蒸れるから。文化は、その場所の自然環境に合わせてできる。

・ハイヒールとか、めっちゃ歩きにくくない? 実用性は無し!

・時代が進むにつれて初期の意味合いが薄れていき、だんだん意味不明になるのは多くの分野であること(笑)

 

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