『カタルシス』とは? 破壊や悲しみなどによる、感情の発散・心の浄化

やってはいけないことを思いっきりやると、心がすっきりしますよね~。そういうことですよ!

というわけで、今回のテーマは「カタルシス」。抑圧されていた感情を除去して心を浄化すること、またはそういう作用がある物事を意味する言葉です。英語だとcatharsis、意味としては「浄化」。

娯楽作品とカタルシス

「破壊によるカタルシス」「悲劇によるカタルシス」みたいな感じで使います。単純な快感・喜びとの違いは、溜まっていた・抑圧されていた感情を表面に出して、それが発散・浄化されるってところ。

つまり、「我慢していたことを思いっきりやる!」って感じ。今の社会って我慢することが多いのでカタルシスのある物事が人気になるんでしょう。まぁ、今の社会だけでなく人間の生活は我慢が多いものですが!

涙、泣ける話

「泣く」というのは基本的に良くないこと。だからこそ、思いっきり涙を流すというのはカタルシスがあって気持ちがすっきりする。

「泣ける話」は女性を中心に人気ありますけど、それもカタルシスという言葉で説明できるですね。

破壊、攻撃

相手をぶっ飛ばす・巨大な物を破壊する、こんなことは現実じゃ許されない。犯罪者になってしまいます。

しかし、フィクション作品の中なら問題なし! 大暴れしてもいい! そこにカタルシスがあり、溜まっていて感情が発散される。

特にゲームのアクション・バトルものなんかはそうですね。敵を殴り倒しても、モンスターをぶった切っても、ビルを破壊してもいい。銃を撃ちまくってもいいし、爆発を起こしても、魔法をぶっ放すのもOK。そこに解放感とカタルシスが!

マンガ・ラノベ・アニメなどの場合、消費者が直接に行動するわけじゃない。しかし、主人公の行動を見ることでカタルシスを感じられる。

 

主人公が最強で大暴れ! なんて作品も結構ありますよね

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バッドエンド

基本的にフィクション作品は「ハッピーエンドであるべき」ですし、現実でも「不幸は起きないほうがいい」とされます。

しかし、あえて悲劇・バッドエンドにすることで常識が破壊され、そこにカタルシスが生まれるわけです。

 

私はけっこうバッドエンド好きだったり

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貯めてから爆発させる展開

また、話の展開でカタルシスを作ることもできます。例えば恋愛もので「好きな人に告白する勇気が持てない状態が続く→ついに告白に踏み切り、恋人になることができた!」みたいに、貯めてから爆発させるってわけ。

まずは読者にストレスをかけていく。「ああ、じれったいなぁ」「読んでて苦しくなるよ……」そんな風に思わせておいて、「やった! ついにきたぞ!」「よかったね! 嬉しいな!」って気持ちを発散させる。

これもカタルシス。落としてから上げる、そういう話の進め方。バトル漫画だと負けそうな状況からの大逆転とか。

名作にはカタルシスがあるもの。一直線に進んでいくばっかりではなく、貯めておいてから爆発! そうすることで、印象が強くなります。創作してる人は意識してみるといいかも?

ただし、貯めが長すぎ・爆発部分が盛り上がらない、なんて展開になってしまうと大問題なので注意が必要

由来と効果

さて、この言葉はギリシャ語に由来しており、より正確な意味を書くと「排泄・浄化」。元々はアリストテレスという人が悲劇の効果についての説明として使いました。

引用すると

「悲劇が観客の心に怖れ(ポボス)と憐れみ(エレオス)の感情を呼び起こすことで精神を浄化する効果」

ということ。たまっていた感情を出して、すっきりする。それが悲劇の効果であり、カタルシスだった。今でも演劇用語として使われています

その後、近代になると精神科医のフロイトという人が心理学の中で使い始めます。ヒステリーに対する治療法として「悲惨な話を聞いて泣く行為」を採用し、その効果をカタルシスと呼びました。そこから、精神療法の用語としても使われているとのこと。

やっぱり、抑え込まれていたものを一気に発散させるというのは気持ちがいい! 泣くとストレス解消になるのは、実際にそうですしね。泣ける話が人気なのも当然と言えます。

まとめ

・「我慢していたことを思いっきりやる!」って感じ。破壊や涙。

・元々は古代ギリシャで、悲劇の説明として使った

・フィクション作品が人気なのも、カタルシスを感じられるから。泣ける話で涙を流す、ゲーム内で思いっきり暴れまわる、あえてバッドエンドを楽しむ、などなど

・話の流れでカタルシスを生み出すこともできる。貯めてから爆発! 名作にはカタルシスのある展開が多い。

 

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