『ビキニアーマー』 男のロマンと欲望が生み出した、謎の装備!

露出が多すぎて、リアリティも実用性もない。それがビキニアーマー。でもまぁ、娯楽作品だから別にいいのです!

というわけで、今回のテーマは「ビキニアーマー」。水着のビキニと同じような形をした、非常に露出度が高い防具(笑)ですね。

英語ではMetal bikini(メタルビキニ)という呼び方をして、ビキニアーマーというのは和製英語とのこと。

↓ビキニアーマーのコスプレ(この記事の画像は、全てウィキペディアより)

ちなみに細かいことを言うと「布製などの金属ではないビキニ+金属製の鎧」の場合はビキニアーマーではないらしいですよ? 確かに英語のメタルビキニで考えれば違いますねぇ。ビキニ部分はメタルじゃないので。

ビキニ+鎧のキャラクターは「ビキニ戦士」と呼ぶ様子。まぁ、この記事では基本的に両方まとめてビキニアーマーと呼ぶことにしますけど!

また、「逆ビキニアーマー」というのもあるらしい。こちらは胸・腹・股だけを鎧で守らないスタイル。わざと出してる印象が強く、こっちの方が変態的な気がしますね(笑)。

実用性は無さそう(笑)

ビキニアーマーにしろ逆ビキニアーマーにしろ、やたらに露出が高いのが特徴。これではアーマー(鎧)として全く意味がないでしょう(笑) 実用性・リアリティはありません!

こんなに露出が多くては防具としては役立たず。弓矢は突き刺さるし、剣は肉を切り裂きます。ファンタジーなら魔法でも大ダメージを受けそう。火の魔法で皮膚が焼け、風の魔法で肌が切れまくり。

敵の攻撃だけでなく、そもそも地面に転がったりするだけで皮膚が傷だらけになって出血するでしょう。というか直接に肌の上に金属の防具を付けたら、ちょっと動くだけで皮膚が挟まったりこすれたりして痛いことに。

まぁ、作品によっては皮膚とアーマーのあいだに布が挟んでたりはしますけど。

あと、戦闘時だけでなくて常にビキニアーマーで冒険している設定の作品も。しかし、平和な時でも実用性がないでしょう。露出が多すぎて肌が日に焼ける、寒いときには防寒性能が全くなし! 虫にも刺されやすいでしょうし……

男のロマン!

さて、上でビキニアーマーについて色々と突っ込みましたが、実はそんなことはどうでもいいのです。これは男のロマン! 初めからリアリティ・実用性・効率性なんて重要視してません!

せっかくの娯楽作品なんだから、欲望に従うべきでしょう! 女性の肌は見えた方がいいし、胸も強調してあった方がいいのです。

せっかくの美人キャラが露出ゼロのフルアーマーでヘルメットまで装備して男か女か見た目じゃわからん、そんなことを誰が喜ぶんです? もしかすると、一部の人には逆に受けるのかも知れませんが……

そもそも、リアリティを追求しすぎたら「若い美人の女性が戦っている」時点でおかしいことになります。

なんで、わざわざ若い女性が戦士になってるの? 女性にしては防具・剣が大きすぎて重すぎない? というか、なんで出てくるのがみんな美男美女なの? ビキニアーマー以外にも突っ込もうと思えば突っ込み所だらけ。

ビキニアーマーだけに突っ込むのは意味ないですし、フィクションに対してやたらに突っ込むのも無粋ってもの。男の悲しき欲望が反映された謎防具ってことで納得するしかない!

ビキニアーマーの歴史

ビキニアーマーの始まりは、1930年代のアメリカだと言われています。雑誌の表紙に金属製のブラジャーをしている女性のイラストが登場し、ここからビキニアーマーが広がったとのこと。

1970年代には「レッドソニア」というビキニアーマーの女性キャラが英語圏で人気に。この時期には英語圏ではビキニアーマーというスタイルが定着していたわけですねぇ

↓レッドソニア

日本だと1985年の「幻夢戦記レダ」・1986年の「夢幻戦士ヴァリス」・1988年の「ドラゴンクエストIII」といった作品にビキニアーマーが登場し、このころから知名度が上がったとされています。

実在した!?

ここまではフィクションにおけるビキニアーマーの歴史でした。しかし、1930年代のはるか昔に現実でもビキニアーマー的な女性戦士が存在した可能性が!

vampire.blog.jpというサイトのビキニアーマー文化服装学 HISTORY OF BIKINI ARMOR !という記事を参考にさせていただくと、(めっちゃ詳しくて面白いです。オススメ!)

それは古代ローマの女性剣闘士。剣闘士はコロッセオで見世物として戦い、殺し合いをさせられた人々のこと。剣闘士の戦いは血の流れる刺激的な見世物が目的であったので、肌の露出が多い防具を付けていました。

剣闘士は基本的に男性だけでしたが女性剣闘士がいた時期もあるよう。この女性剣闘士の姿は、比較的ビキニアーマーに近いと考えられています。

↓剣闘士

↓女性剣闘士の彫刻と言われているもの

まぁ、やはりビキニアーマーというのは観客が見るためのもの。↑で戦闘において実用性がないと書きましたが、観賞用としては実用性があると言えなくもないかも?

リアリティに欠けるのは、どの部分なのか?

さてさて、今までに何度も「ビキニアーマー」にはリアリティがないと書いてきました。だけど、ここでもう少し深く考えてみましょう。確かにビキニアーマーにはリアリティが感じられません。それは、なぜなのでしょうか?

単純に考えれば「露出が多すぎるから」のような気がします。しかし、これ自体はリアリティがないとは言い切れないと思いません? ↓の写真を見てください。

これは伝統的な姿をしたマオリ族の男性。(これは伝統の再現であり、普段は服を着ています。)このように、昔は露出の多い生活スタイルだった部族も多く存在しました。この写真は男性だけど、女性も似たような露出度だったりするわけで。

このような姿で狩りを行ったり場合によっては戦いをしていた。つまり、「露出の多さ」自体はおかしくないんですよ。それでは、何がおかしいのか?

それは「世界観・周囲の環境との整合性が取れていないから」でしょう。例えばビキニアーマーを作れるということはある程度の金属と加工技術が存在するはずだけど、それなのにどうしてビキニアーマーしか作らないのか? 普通の鎧の方が良いんじゃないの? という点が整合性が無い。

昔の部族は金属および金属加工技術がなかったから鎧を「作れなかった」だけで、「作らなかった」わけではない。ここがビキニアーマーにリアリティがない理由。

また「どうして女性だけが露出度の高いビキニアーマーで、男性はフルアーマーなのか?」という点も世界観と整合性がありません。

もちろん男性までビキニアーマーだと気持ち悪いのが理由だけど(笑) そういった世界観的に説明できない部分がリアリティがない原因でしょう。

今までの話を逆に言うと、「金属加工技術のない時代の女狩人(この場合、ビキニおよびアーマーは布や革製になっちゃいますが)」「見世物として戦わされている女剣闘士」こういった設定なら、非常に露出度が高い女戦士にもリアリティは発生するのでは?

「こんなのリアリティがない!」って所で終わらずに、リアリティの無いのは何故なのか? どこがどんな風に非現実的なのか?  というのを真面目に考えてみるのも面白いですよね。

まとめ

・英語ではMetal bikini(メタルビキニ)、ビキニアーマーは和製英語とのこと。

・露出度が高すぎて、鎧としてはまったく意味がない(笑)

・でも、そんなことはどうでもいい。これは男のロマン! せっかくの娯楽作品なんだから、欲望に従うべき!

・始まりは、1930年代のアメリカ。日本だと1985年以降に知名度アップ

・古代ローマの女性剣闘士はビキニアーマー的だった? やっぱり観賞用の装備。

・「世界観、周囲の環境との整合性が取れていない」のがリアリティが無い理由。どうして女性だけが露出度の高いビキニアーマーで、男性はフルアーマーなのか?

・リアリティのあるなしについて、真面目に考えてみるのも面白いよね!

 

 

 

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