個性的すぎる植物! 竹についての11個のポイント

みんなが知ってる定番の植物、だけどユニークな特徴がいっぱいで面白い! そんな竹に関する情報を集めてみました。

By junichiro AOYAMA from Kyoto, Japan (bamboo maze) [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons

①草の仲間である。イネ科

そもそも竹って木なの? 草なの? 気になった人も多いのでは。大きくて高いけど表面がツルツルしてて他の木とは違う感じだし……

実は、竹ってイネ科であり草の仲間! あれだけ大きいけど生物学的には草。なんとも不思議な植物ですねぇ。

またイネ科自体が植物の中では新しいグループなので、進化論的には竹も最近になって登場したタイプ。

②ものすごく成長速度が速い

タケと言えば成長の速さが有名。ピークの時は1日で1メートル以上も成長!

タケノコが地面に出てすぐは1日で数センチほどだけど、そこからぐんぐんスピードアップ。ツル性を除く被子植物のうち最も成長が速いとのこと。

タケノコは地中にある時にはすべての節が出来ていて、根本に近いものから順番に成長させていきます。地面の中での準備がスピードの秘訣なのでしょう。

速く成長することで他の植物より高くなって日光をより多く集める。それが竹の戦略。

成長するのは2~3か月程度。そこから若竹となって皮を落とし、高さや太さはそれ以上変化せず硬化が進行。成竹となった後は10年ほど維持されるとのこと。

By Toshiyuki IMAI (https://www.flickr.com/photos/matsuyuki/8679738961) [CC BY-SA 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons

③竹林は地下茎でつながっている。本体は根。

また、竹は見た目としては1本1本独立しているけど実は地下ではつながっているんです。タケノコの成長が速いのは、つながっている竹から根を通して栄養が送られてくるのも大きな理由。

普段は横に広く根を張り、そこから新しい竹を伸ばして勢力を拡大。つながっている竹は同じ遺伝子を持っているコピー。

つまり広い竹林であっても、実は「1つの大きな竹」だったりする。竹の本体は地下茎(ちかけい)と呼ばれる根っこの部分。竹林=1つの竹と見ると、竹はものすごく巨大な植物だってことになりますねぇ。

↑で成竹は10年ほど維持されると紹介しましたが、本体である地下茎の寿命はもっと長く60年から120年ほどと考えられています。

④中は空洞。節目がある

中が空洞であるのも竹のユニークな特徴。いくつもの管を節(ふし)でつなげた構造になっています。

これは速く成長するための構造でしょう。中を空洞にしておけば、その分を高さと成長スピードに回すことが可能。

それにしても天才的な発想ですよねぇ。そんなのあり!? そこまでやるか!? って感じ。本当に面白い植物。

By Nesnad (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0) or GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html)], via Wikimedia Commons

⑤竹林は独特の風情がある

他の木々と混ざらない独自の景観、滑らかで緑の表皮、まっすぐ縦に伸びる形、地面に落ちた後も緑色の葉、風が通り抜ける音も爽やか。これらの特徴から竹林には独特の風情があり、それが日本人に好まれてきました。

特に京都の寺院や郊外の景観として有名ですね。山に植えるだけでなく庭園を作るときにも重要。日本画・水墨画の中でも多く描かれている題材。

現在では日本中に竹林があり、一般に広く見られるようになったのは16世紀以降と考えられています。

By Yanajin33 (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

⑥めったに花を付けず、咲いた後は一斉に枯れる。

竹の花、ミステリアスなものとして有名では。一部のタケ類は周期的に開花し、その後一斉に枯れることが確認済み。

この周期はとても長く、ハチク・マダケでは約120年周期の予測。モウソウチクだと、種をまいてから67年後に一斉に開花・枯死した状況が2回(1912年→1979年・1930年→1997年)記録されているとのこと。

竹の種類によって周期に幅があるけど、おおよそ60年から120年周期と考えられています。

↑で紹介しましたが、竹は地下茎でつながっている1つのかたまり。つまり花が咲く時は竹林中の竹が同じタイミングで花をつけることに。そして、本体である地下茎が枯れてしまう。花が咲く=地下茎の寿命が来た、ということ。

このため花が咲いた後には竹林が一気に枯れることになり不吉な現象だともされてきました。

また、花の後には実ができるもの。実の栄養価は小麦に匹敵するともいわれ、救荒食物として飢饉を救った話もあります。

しかし、野ネズミの大発生の原因にもなり、むしろ飢餓を引き起こした事例の方が多いとされ、これも竹の開花が凶事とされてきた理由のようです。

By Mogens Engelund (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

⑦竹・笹(ササ)・bambooは違う

竹の仲間は、大きく言って竹・笹・bambooの3種類に分かれます。

まず竹と笹。大きいのが竹、小さいのが笹。こう区別されることが多いけれど植物学的には違ったり。

ポイントは皮。タケノコ時代の茶色い皮が無くなるのが竹、残っているのが笹!

↓こいうのが笹。

I, KENPEI [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html), CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/), via Wikimedia Commons

また、竹を英語で言うとバンブー(bamboo)だけど、植物学的には竹とは違う「bamboo」もあるんです。

熱帯に分布しているタイプでポイントは生え方。地下茎が広がり縦に生えるのが竹、狭い範囲で密集するのが「bamboo」

 

⑧多くの竹は外来生物。笹は自生。

古くから愛され、今では日本中に広がっている竹。しかし、ほとんどの竹は中国原産の帰化植物だと知ってましたか? 

例えばマダケ類は8世紀頃に持ち込まれたもの。目的としては中国文化を受け入れる一環だったとの説が。

日本文化としては古くからあっても、生物学的には外来種なんですね。

一方で、笹は日本原産のものが多数。大昔の日本には笹しか生えておらず竹林は無かった。

⑨竹林は地震に強いが、地すべりには弱い。

竹は繁殖力と成長力が高く、すぐに立派な竹林になります。地下茎でつながっているため広い範囲の地面をがっしりと固定。この性質から竹林は地震のゆれを抑える効果が。日本の里山に竹林が多い理由の1つでしょう。

ただし、防災効果があるのは地震のみ。地滑り・洪水には弱いとされます。これは竹の地下茎が地面の浅いところを進んでいくから。深くまで根っこが伸びないので、地滑りなどでは地面ごと流れてしまうことがあるのです。

⑩食材としてもおいしい

日本や中国などでは春の味覚としてタケノコが人気。地面から芽の出かけているものを成長する前に収穫。タケノコ掘りのニュースもよく見るでしょう。

性質としては切断直後から、えぐみが急激に増加。コメのとぎ汁や糠(ぬか)によるアク貫が必要に。ただし、特に新鮮なものは湯だけでも大丈夫とのこと。

料理としては煮物やタケノコご飯など。あの風味、あの食感……好きな人にはたまりませんね! 新鮮なものは刺身・焼き物でも食べられます。

また、メンマも竹を乳酸発酵させた食品でラーメンのトッピングでおなじみ。タケノコだけでなく1m前後まで成長させた竹のやわらかい部分を使うこともあるようです。

By DryPot (Own work) [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html), CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/), ], via Wikimedia Commons

⑪多くの利用法がある

食材以外にも竹には多くの利用法が。

・しなやかで強い繊維

・節ごとの間隔に差が少なく、近い長さの用材を多くそろえられる

・中空の構造になっていて軽量で強い。

・パイプ状になっているので水を入れたり空気を通したりできる

・成長が速く大量に使える

などなど、人間にとって有益な特性をたくさん持っているのです。

例えば、乾燥させた竹の繊維を編んだ竹細工はアジアで広く作られてきたもの。

By katorisi (Own work) [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

尺八はパイプ状の構造を利用した管楽器

By Lombroso [Public domain], via Wikimedia Commons

また、トーマス・エジソンが世界で初めて白熱電球を実用化した時、使われたのは京都府八幡市男山の竹でした。石清水八幡宮境内には記念碑もあります。

By L26 (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons

さて、いかがだったでしょうか。不思議な特徴を多く持つ竹。その性質は人間にとっても好ましいものが多く古来から愛され利用されてきました。本当に個性的な植物だと思います。

 

情報参考:wikipedia

 

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