STGの性質と歴史 ~破壊の楽しさと、悲劇的な物語~

破壊しまくる楽しさ! 敵の攻撃を避けるスリル! 古くからあるゲームジャンル、それが2DSTGなのです!

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というわけで、今回のテーマは「2DSTG」。みなさん……2DSTGって知ってますか? どんなゲームジャンルなのか、イメージできます? 「スペースインベーダー」みたいなゲームだと言えば想像できるでしょうか。

いやー、今となっては結構なマイナージャンルになってるので。心配しすぎかもしれませんが、若い人だと全く分からないって人もいたりしますし……

では、改めて。2DSTGは「2D(2次元)」の「STG(シューティングゲーム」。平面的な操作性で、相手の攻撃を避けながら敵を破壊していくゲームジャンルですね!

単純ながら、破壊の爽快感と回避のスリルによって根強いファンがいるジャンル!

ちなみに「3DSTG」になると平面ではなく立体の中で射撃するゲームに。代表的なのは海外で流行っている「FPS(ファーストパーソンシューティング)」とか。ああいうのが3DのSTG。

破壊の楽しさ!

単純さと、破壊の楽しさ。それが2DSTGの魅力でしょう。敵をぶっ壊しまくるってのはカタルシス! 敵の攻撃を回避していくのも緊張感があって楽しい部分けれど、やっぱり「破壊」の部分こそが2DSTGの本質です。

2DSTGって多くの作品では道中(ザコ戦)とボス戦に分かれますが、個人的には道中部分こそが重要だと思います。

ボス戦はどうしても「攻撃<回避」になりやすい。しかし、↑書いたように2DSTGの本質は「攻撃・破壊」の部分。だから、ザコ敵を破壊しまくる部分の方が重要でしょう! 道中の調整が上手くない作品は、面白くなりません。

STGの歴史

さて、2DSTGについて語る時に、その歴史を外すことはできません! 電子ゲーム機を利用するテレビゲームの中でも、非常に古い歴史を持つジャンルなので。

世界初の2DSTGは、1962年にアメリカで作られた「スペースウォー!」だとされています。50年以上前! 他の多くゲームジャンルより先に誕生してるんですね


↑世界初のSTG「スペーズウォー!」

その理由としては、やはり「単純だから」でしょう。敵に弾を当てればいい、ってのはゲームシステムとして単純。

データの容量が少ない状態でも、ゲームとして完成させられる。複雑なストーリーとかが無くても面白く作れますし。

例えばRPGだと、キャラのステータス・アイテムのデータ・イベントの管理などが必要になります。対戦ゲームだと、2人以上のプレイヤーの操作を同時に処理する必要が出てきます。そういった他のジャンルと比べて、2DSTGは単純な作りで大丈夫。

さて、日本の2DSTGについて書くなら絶対に外せない作品、それが「スペースインベーダー」! 1978年にゲームセンターで稼働を始め、絶大な人気を誇り社会現象にまでなりました。

インベーダーハウスと呼ばれるゲームセンターが各地に登場。喫茶店や駅の待合室などにも置かれ、子供だけでなく大人まで熱中したのたのです!

さらに、「敵が攻撃してくるゲーム」として初めて大ヒットした作品でもあります。後の2DSTGの始祖として、その他のゲームジャンルにも絶大な影響を与えました。日本がゲーム大国になる始まりであり、まさに伝説的な作品!

繁栄と衰退

1980年代になるとビデオゲームの中心として、2DSTGは大発展していきます。ハードウェア(ゲーム機)の進化に合わせて、幅広い要素がパワーアップしていった時期。

当時の2DSTGは、最先端のゲームジャンル。グラフィックが向上し、遊び方の幅も広がっていきます。今でもファンがいる有名シリーズも続々と誕生。

しかし、その繁栄は長く続きません。1980年代の終わりから、2DSTGは衰退期に入ったと言われることが多いでしょう。

ゲームセンターでは対人戦が熱い「格闘ゲーム」が登場。家庭用ゲーム機だと、ドラクエを始まりとする「RPG」の大ヒット! 要は、他のゲームジャンルに客を取られた。

ゲームセンターの主役の座から転落し、家庭用ゲーム機では時代遅れのジャンルに……今ではすっかりマイナージャンルなってしまいました。

途中で「弾幕STG」って新スタイルが出てきて、一瞬だけ盛り上がったんですけどね。まぁ、焼け石に水。全体的な衰退の流れは止まりませんでした。

この衰退の部分は「どうして2Dシューティングは衰退したのか? その根本的理由と必然的結果!」の記事で詳しく書いているので、興味がある方はぜひどうぞ

現在と、未来

今の2DSTGはマイナージャンルであり、大ヒットする作品は出てません。しかし、同人作品・PCゲーム・スマホゲームの分野では比較的活発に新作が出ています。

この理由も↑で書いたように「単純だから」でしょう。少ないデータ量で面白いゲームを作りやすいジャンル。操作性もシンプルなことが多く、遊ぶ方も気軽にプレイできる。

これから先も、この状態は大きく変化はしないでしょう。最先端の人気ゲームジャンルではなくなったけど、古き良きゲームとして続いていくだろうと思います。

いやー、面白い歴史を持つゲームジャンルですよね! 栄枯盛衰と言いますか。環境の変化を大きく受けているジャンル。

1つの作品・1つのシリーズの話ではなく、全体としての推移が良く分かります。ジャンル全体の歴史を見るってのも、楽しいものですよ。

悲劇的なストーリー?

日本の2DSTGについての話で、よく言われるのが「悲劇・バッドエンドが多いジャンルだよね」ってこと。

実際、他のゲームジャンルと比べたら多い気がしますねぇ。最終ボスを倒したけど主人公も死亡、みたいな終わり方が結構ある。

まぁ、これもゲームジャンルの性質による部分が大きいでしょう。2DSTGは「主人公が敵の大群を破壊しまくるゲームシステム」ですが、これをストーリー設定に反映すると「強大な敵軍との戦争中に、最終兵器である主人公が単騎特攻する」って感じになりやすいので。

また、主人公が人間キャラクターではなく「戦闘機」であることが多いため、「主人公を死なせても続編が作りやすい」のも理由の1つでしょう。例えばマリオに死なれちゃマリオシリーズは終わりますが、戦闘機が破壊されても新しいのを作ればいいだけです。

そういう設定だと「敵は倒したけど主人公も相討ち」「パワーを上げるために、体を改造されている」「敵は撃退したけど、味方も壊滅している」みたいな話が増えるんですね! 私は割とバッドエンドが好きなので、そういう意味でも楽しいジャンルです(笑)

まとめ

・単純ながら、破壊の爽快感と回避のスリルによって根強いファンがいるジャンル!

・他の多くのジャンルより先に生まれた。

・栄枯盛衰の歴史。他のゲームジャンルに客を取られてしまった……

・悲劇が多いのはゲームシステムのせいでは?

 

 

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